この記事では、慣用句の「活況を呈する」の意味を分かりやすく説明していきます。
「活況を呈する」とは?意味
「活況を呈する」の読みは「かっきょうをていする」で、「活気があり勢いづいた状況を示している」といった意味になります。
「活況を呈する」の概要
「活況を呈する」の意味を深く理解するために「活況」と「呈する」に分解し、それぞれの意味を説明します。
「活況」の熟語を構成する「活」という漢字には、「活発なことや、生き生きとしていること」という意味があります。
一方の「況」の漢字には「様子や、ありさま」という意味があります。
従って、2つの漢字で構成される「活況」とは「生き生きとして、活気があるさま」という意味になります。
次に「呈する」には「差し出す」と「あらわす」という二つの意味があり、ここでは後者の「あらわす」の意味で使われています。
この「呈する」は、一般的に「~する」で構成されるの動詞であるため、その前に名詞を持って来て使われます。
慣用句としては、「活況を呈する」以外では「苦言を呈する」や「疑問を呈する」といった表現で見聞きする事が多い言葉と言えます。
以上、慣用句を分解して説明した二つの言葉をつなぎ、「活況を呈する」とは前項に記載した通りの、「活気があり勢いづいた状況を示している」といった意味になるのです。
この慣用句は、「活気があり賑わっていること」を指しますので、イベントや店舗などに人が集まり、賑わいを見せている場合や、ビジネスや経済全体が好調である場合などに使われます。
「活況を呈する」の言葉の使い方や使われ方
「活況を呈する」の言葉は、以下の例文のように使われます。
・『新規開店したショッピングモールは、連日活況を呈しています』
・『今年はサンマが豊漁で、水揚げされる港は活況を呈しています』
・『新しく展開したビジネスが、活況を呈することで、業績不振であった会社が持ち直しました』
・『金融緩和により、株式市場は活況を呈する日々が続いています』
・『活況を呈する企業が増えつつあり、日本経済もようやく停滞から成長へ転換しそうです』
「活況を呈する」の類語や言い換え
「活況」の類語としては「好況」や「盛況」や「好景気」などが挙げられます。
また「呈する」の類語としては「あらわす」や「示す」が挙げられます。
これらを組み合わせて、「好況をあらわす」や「盛況を示す」や「好景気をあらわす」と言い換えることが出来ます。
またもう少し平たい言葉で、「景気の良い」や「大盛り上がり」や「活気に満ちた」と言い換えることも出来ます。
まとめ
「活況を呈する」の読みは「かっきょうをていする」で、「活気があり勢いづいた状況を示している」といった意味になります。
「呈する」という動詞は、「あらわす」や「示す」といった意味で使われる言葉で、一般的には特定の名詞と組み合わせて、慣用句として使われることが多い言葉です。
「活況を呈する」以外では「苦言を呈する」や「疑問を呈する」などで使われますので、合わせて覚えておくと便利です。