この記事では、「希望に沿わない」の意味を分かりやすく説明していきます。
「希望に沿わない」とは?意味
「希望に沿わない」の読みは「きぼうにそわない」で、「ある事柄の実現への願いや望みから、離れてしまっていること」を意味する言葉です。
「希望に沿わない」の概要
「希望に沿わない」の言葉は、「希望に沿う」の否定形であり、まずこの「希望に沿う」の意味を、単語に分解して説明します。
「希望」とは「ある事柄に対してこうなって欲しいと願うこと」の意味で、「沿う」は「規準となるものや、主たるものに従い離れないようにすること」という意味です。
従って、「希望に沿う」は二つの単語を繋いで、「ある事柄の実現への願いや望みから離れないようにすること」と言う意味となります。
「希望に沿わない」はこれの否定形なので、「ある事柄の実現への願いや望みから、離れてしまっていること」という意味になるのです。
この「希望に沿わない」の「沿わない」を「添わない」や「副わない」と表記されているのを目にする事があります。
「添う」は「人から離れないようにする」場合に使われる言葉ですが、「人の希望から離れない」と言う意味は、ある意味では「人に寄り添うこと」とも言えるので、この表記でも完全に間違いとは言えません。
しかし一般的にこの表記が使われる事はありません。
また「副う」は「相手の意向や希望などの気持ちや期待から離れない」場合に使われる言葉で、本来は「希望にそう」の表記としては、「希望に副う」が最もふさわしい表記と言えます。
しかし、この「副う」が表外読みなので、あまり使われず、代わりに「沿う」が使われているのです。
新聞などでは、この「沿う」に統一して使われています。
「希望に沿わない」の言葉の使い方や使われ方
「希望に沿わない」の言葉は、以下の例文のように使われます。
・『同僚から仕事の応援を頼まれていたのですが、自分の仕事が思う様に終わらず、同僚の希望に沿わない結果となってしまった』
・『お得意様から、注文いただいた商品の在庫はありませんでした。工場に特急で生産できないかとも交渉しましたが、それも駄目でした。結局、お客様の希望に沿わない結果となり、明日お客様に丁重に状況を説明せざるを得なくなりました』
・『希望の沿わない出来栄えだから、仕方ない面はありますが、あそこまでボロクソに酷評されると、やはり少し腹が立ちます』
「希望に沿わない」の類語や言い換え
「希望に沿わない」は、「期待に添わない」や「要望に沿わない」や「期待に応えない」や「ニーズに沿わない」や「要求に従わない」と言い換えることが出来ます。
まとめ
「希望に沿わない」とは、「ある事柄の実現への願いや望みから、離れてしまっていること」を意味する言葉です。
「沿わない」の表記として、「添わない」や「副わない」とされている事を見かけることがあります。
いずれの表記も間違いとは言い切れませんが、新聞等では「沿わない」の表記に統一されており、この漢字表記を使うのがベストと言えます。