「波乱の予感」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「波乱の予感」とは?意味と使い方

「波乱の予感」とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。

今回は、「波乱の予感」の意味と類似表現について解説します。

「波乱の予感」とは?意味

「波乱の予感」とは、「この後事が大きく動きそうだと漠然と感じること」という意味の言葉です。


「波乱の予感」の概要

「波乱の予感」の予感の「波乱」とは「海が荒れ波が大きく乱れること」を意味します。

そこら転じて「事態が急変し予想しないほどの大きな動きを見せて乱れること」を表します。

「波乱の予感」「予感」とは「未来に起きる出来事に対し合理的な根拠なく何かを感じること」を意味する言葉です。

ある程度の根拠を元に論理を組み立てて答えを導き出す「予想」とは違い「予感」は合理的に説明できない超常的な感覚を意味し「第六感」「直感」と同じような意味合いです。

「波乱の予感」とは「これから大きな動きがあり混乱が起きるだろうと合理的な根拠なしに思うこと」という意味になります。

一般的には全く根拠が無いわけではなく雰囲気を感じ取ったり小さな出来事を積み重ねたりといった「言葉でうまく説明できない程度の根拠に基づく未来への感覚」のことを指す表現が「波乱の予感」です。

「波乱の予感」はあくまでも個人的な感覚なので具体的な裏付けや保証はありません。

予感通りには乱が起きることもありますが、予感が外れては乱が起きないこともあります。

具体的な根拠がない、もしくは不確かな根拠しかない状況で感じられるのが「波乱の予感」なのであまり精度は高くありません。

あくまでも個人的な感覚として考え大げさに取り立てないの正解です。

広義では「展開が荒れる可能性が高く先が読めない」という意味でも使われます。

この場合の意味合いは「ある程度合理的な根拠に基づいた荒れる予想」を表します。

スポーツの試合に出場している者のうち正攻法を好まず搦め手を使うものが多い、出来不出来の差が大きく一発逆転の可能性を秘めているといったように「常識的な考えだけでは先の展開が読みにくく外れる可能性がそれなりにある」ことを指す表現が広い意味での「波乱の予感」です。


「波乱の予感」の言葉の使い方や使われ方

・『有力選手が出場していない決勝戦だけに波乱の予感がある』
・『ただごとではすまないような波乱の予感が感じられる』
・『この後一波乱起きそうだ、と波乱の予感がビンビン伝わってくる』
・『波乱の予感に怯えていては勝てる勝負を落としてしまう』

「波乱の予感」の類語や言いかえ

・不穏な空気
「ただごとではない雰囲気が立ち込めている様子」を意味する言葉です。

トラブルや異変が起きそうな雰囲気を指す言葉でこのままでは無事に済まないと感じられるところは「波乱の予感」とよく似た意味合いです。

「波乱の予感」が有力選手の敗退など予想外のことが起きる可能性を意味しているのに対し、こちらは騒動や暴力沙汰など悪いことが起きそうなときのみ用いられます。

・嵐の前の静けさ
「物事が大きく動く前ほど静まり返っていて平穏に見えるものである」という意味のことわざです。

「波乱の予感」とは「この後なにか大きなことがありそうだ」という未来を想像する表現であり現時点では特に何も起きていません。

どちらも同じような状況を指していますが現在の状況にフォーカスしているのが「嵐の前の静けさ」でこの後の出来事にフォーカスしているのが「波乱の予感」という注目しているところに違いがあります。

まとめ

「波乱の予感」はスポーツの試合などでよく使われる表現です。

難しい意味ではないので間違えないためにもこの機会に知っておきましょう。

意味と使い方
意味解説辞典