この記事では、「暴挙に及ぶ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「暴挙に及ぶ」とは?意味
「暴挙に及ぶ」は、自分ではない人物が暴力という行為に走ることです。
及ぶというのは、対象を自分とせず、第3者がそれをなすという意味になるため、「暴挙に及ぶ」は、自分ではない第3者が暴力によって何かを行うことを意味します。
逆に、自分が暴力という手段に打って出る場合、「暴挙に出る」と呼び、暴力という手段を解決法に利用したとします。
「暴挙に及ぶ」の概要
「暴挙に及ぶ」は、その過程が重要です。
「暴挙に及ぶ」は、自分が暴力行為に打って出ることではなく他人がそのような行為に至ることで何故そうしないといけないかが重要です。
つまり暴力によってしか解決できないと仮定した場合、原因は何か、暴力でしか原因を取り除けないのかを考えていく必要があります。
ただ、ニュースなどにおいては、「警官隊が住民に対して暴挙に及ぶ行為」としか言われておらず、中には経緯をきちんと説明していないニュースもあり、とりあえず、警官が暴力を振るったよとだけしか放映していないニュースもあるので「暴挙に及ぶ」はいわば印象操作に使用しているようにも見て取れます。
「暴挙に及ぶ」の言葉の使い方や使われ方
「暴挙に及ぶ」は、第3者が暴力行為を働いた場合使用し、可能であれば暴力という手段に打って出るしかない状況を説明したほうが周囲も暴力という手段を第3者が働いたことに理解を示せます。
「暴挙に及ぶ」を使った例文
・『警官隊十数名が暴徒化した一般人に対して暴挙に及ぶ行為を繰り返しています』
この例は、一般人自体がまず暴徒化して暴れており、それを制するのに警官側が暴力行為を手段として繰り返している例です。
この例は、第3者が暴力という物の在り方を伝えています。
その上で、暴徒が暴れるが故、警官も取り押さえる際、暴力を加えるしかないと文言から理解が可能です。
・『住民たちの暴挙に及ぶ行為によって農作物に被害が発生している』
この例は、住民がとりあえず、暴力によって問題行動を起こしていて、農作物にその暴力による被害が出ていることを示しています。
この例は、原因である住民がなぜ暴力行為を働いているかがあまり説明されておらず、とりあえず分かっている事実として、農作物が破壊されているという事実のみを報告しています。
まとめ
「暴挙に及ぶ」は、第3者の視点で暴力という行為の在り方を述べているため、説明が不足すると全く意味が分からないです。
逆に、「暴挙に打って出る」は、自分が暴力によって周囲を圧倒するため、実のところ、自分さえ理由が分かっていればそれでよしです。
無論、小説などにおいては、暴力行為を行う人物は小説を見ている側からすればすべて第3者なので、「暴挙に及ぶ」が正しい表記となります。
「暴挙に打って出る」というのはあくまで自分側がそう行動するということを表現する方法なので、暴力行為を働く理由を考えるのが面倒だと感じた場合、「暴挙に打って出る」と記載して表現し、とりあえず暴れたという事実だけを表現するのも一つの表現法であると言えます。