「全身全霊を傾ける 」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「全身全霊を傾ける 」とは?意味と使い方

「全身全霊を傾ける」という言葉は何を表すのでしょうか。

今回は、「全身全霊を傾ける」の意味と類似表現について解説します。

「全身全霊を傾ける」とは?意味

「全身全霊を傾ける」とは、「持てる能力の全てを絞り出して物事にあたること」を意味する言葉です。


「全身全霊を傾ける」の概要

「全身全霊を傾ける」「全身全霊」とは「持っているもの全て」を意味する言葉です。

体力や知力といった個人が持つ能力だけではなく財力や人脈なども含む使える力の全てを意味します。

「傾ける」というのは「特定の方向を向く」ことを意味する表現です。

「耳を傾ける」という言葉が話を聞くために耳を向けることを意味するように「全身全霊を傾ける」「持てる全ての力を特定の方向に向ける」ことを表します。

力は物事に対処するために向けられるものなので具体的な意味合いとしては「物事に対処するためにすべての力を注ぐこと」となります。

「全身全霊を傾ける」というのは「出し惜しむことなく力のすべてを使うこと」を意味しているので事が終わった後は身動きできないほど力を失うことになります。

「後先を考えることなく目の前のことに集中して全力を尽くす」という意味合いもあり、長期的なことよりもひとつのことだけに集中することを優先するニュアンスを含みます。

本気で物事に向き合い全力でことにあたっていることを意味しますが発揮される力の量は人によって異なるため必ずしも望ましい結果につながるとは限りません。

「全身全霊を傾ける」ことで結果が出るかどうかは個人の資質や力の大きさによって決まります。


「全身全霊を傾ける」の言葉の使い方や使われ方

・『イベントの成功に向けて全身全霊を傾ける』
・『全身全霊を傾けることができなければ完成は難しい』
・『全身全霊を傾ける姿勢に感銘を受ける』
・『町のために全身全霊を傾ける覚悟を決める』

「全身全霊を傾ける」の類語や言いかえ

・死に物狂い
「死をも恐れぬるほどの気持ちで必死になるさま」を意味する言葉です。

後先を考えず全力をつくすことを意味する表現で「全身全霊を傾ける」と似た意味合いをもつ言葉ですが「全身全霊を傾ける」がある程度理性的であるのに対し、こちらは無我夢中になって冷静さを書いている様子を表します。

・すべてのリソースを投入する
「物事のために持っているすべての資源を使うこと」を意味する言葉です。

「リソース」とは労力や資金などの資源を総称する言葉です。

計画やプロジェクトなどに資源を配分することを「リソースを投入する」と表現しますが「リソースを投入する」という場合は動かせるすべての資源を惜しみなく使うことを表します。

「全身全霊を傾ける」に比べると資金や生産力など自分以外の力を使うことを強調した表現です。

・精も根も尽き果てる
「全力を使い果たして気力も体力も残っていない様子」を意味する言葉です。

何も残らないほど全力を注ぎ込んだことを意味する言葉で「全身全霊を傾ける」が事の始まりに使われる表現なのに対し、こちらは事が終わった後を表します。

まとめ

「全身全霊を傾ける」は日常生活でも使われる表現です。

力を発揮することを意味する言葉としては最上級の表現なので意味を覚えておきましょう。

意味と使い方
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