この記事では、「愛想」と「愛嬌」の違いを分かりやすく説明していきます。
「愛想」とは?
「愛想」は「あいそう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人に接する時の言動や態度」という意味で、人に応対する時の表情や雰囲気のことを言います。
2つ目は「人に対する好意や信頼感」という意味で、人に対して抱いている親しみや期待する気持ちのことを言います。
3つ目は「相手の機嫌を取る為の言葉や態度」という意味で、相手に対してすり寄ろうとしてふるまうことを言います。
4つ目は「人に対するおもてなしの心」という意味で、人を喜ばそうとする心づもりのことを言います。
5つ目は「飲食店などのお勘定」という意味で、最後に勘定を締める時に使われます。
上記に共通するのは「人に接する態度」という意味です。
「愛想」の使い方
「愛想」は「人に接する時の言動や態度」「人に対する好意や信頼感」「相手の機嫌を取る為の言葉や態度」「人に対するおもてなしの心」「飲食店などのお勘定」という意味で使われます。
名詞として「愛想が良い・悪い」「愛想がある・ない」「愛想を尽かす・尽かした」などと使われます。
基本的に、人と接する時に言動や態度などから感じられる、相手への気持ちに使われる言葉です。
「愛嬌」とは?
「愛嬌」は「あいきょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ほがらかでかわいらしいこと」という意味で、人に好感を与える表情をすることを言います。
2つ目は「おどけて憎めない表情や態度」という意味で、軽いノリで楽しく感じる様子を言います。
3つ目は「相手を喜ばそうと親しみを込めてふるまうこと」という意味で、相手へのサービスやおもてなしとしてにこやかにふるまうことを言います。
4つ目は「その場の雰囲気を盛り上げる余興」という意味で、宴会芸で「ご愛嬌」として使われます。
上記に共通するのは「相手を喜ばせる」という意味です。
「愛嬌」の使い方
「愛嬌」は「ほがらかでかわいらしいこと」「おどけて憎めない表情や態度」「相手を喜ばそうと親しみを込めてふるまうこと」「その場の雰囲気を盛り上げる余興」という意味で使われます。
名詞として「愛嬌がある・ない」「愛嬌をふりまく・ふりまいた」「愛嬌たっぷり」などと使われます。
基本的に、相手に対して親しみを込めて、笑顔や軽いノリで接することに使われる言葉です。
「愛想」と「愛嬌」の違い
「愛想」は「人と接する時に言動や態度などから感じられる、相手への気持ち」という意味です。
「愛嬌」は「相手に対して親しみを込めて、笑顔や軽いノリで接すること」という意味です。
「愛想」の例文
・『あのお店にはいつも愛想のいい店員がいる』
・『意中の人をデートに誘ったら愛想のない生返事された』
・『あまりにだらしない性格でとうとう愛想を尽かした』
・『そろそろ時間なのでお愛想をお願いした』
「愛嬌」の例文
・『あの娘は美人ではないが、愛嬌がある』
・『何ともひとなつこくて愛嬌がある絵顔だ』
・『彼女は婚活パーティーで愛嬌を振りまいていた』
・『男は度胸、女は愛嬌というのは昔の話だ』
まとめ
今回は「愛想」と「愛嬌」について紹介しました。
「愛想」は「人への態度」、「愛嬌」は「人に対して表す親しみ」と覚えておきましょう。