この記事では、「活躍」と「活動」の違いを分かりやすく説明していきます。
「活躍」とは?
「活躍」には2つの意味があります。
一つは、めざましい動きや働きをする、目立った動きや働きをするです。
本人の努力によって、めざましい動きや働きをすることをいいます。
プロ野球の球団に新しく入った選手のことで考えてみます。
この選手は、まだプロの試合に出場したことがないので、どのような実力かわかっていませんでした。
実際に試合に出してみると、ヒットを何本も打ち、目立つような働きをしてくれました。
ヒットを打つには、努力が必要でしょう。
練習を積み重ねてきたはずです。
本人の努力によって、めざましい働きをしているので、これは「活躍」していると言うことができます。
この場合は「試合で活躍する」と表現します。
今度は俳優のことで考えてみます。
ある俳優は、たくさんの映画に出演をしています。
どの作品でも、素晴らしい演技を見せてくれます。
素晴らしい演技をするために努力をしていることでしょう。
多くの映画に出演しているのは、マネージャーの力だけではないはずです。
この俳優は「活躍」しているといえます。
もう一つの意味は、勢いよく跳ねあがることです。
「活躍」の使い方
努力による目立つ働きを指して使用する言葉です。
人に対して使うことが多いのですが、「ロボットが活躍する」のように、人以外のことにも使われることがあります。
「活動」とは?
「活動」には2つの意味があります。
一つは、元気よく動くこと、ある動きや働きをすることです。
気温が低くなると昆虫の姿をあまり見なくなります。
しかし、春になって気温が上昇しはじめると、昆虫たちが動き始めて、姿を見るようになってきます。
このことは「昆虫が活動をはじめる」と表現できます。
ある俳優は、これまで日本だけで仕事をしていたのですが、アメリカや韓国など海外でも仕事をするようになりました。
このことは「活動範囲を広げる」と表現できます。
演技というある働きを日本だけでしていたけれど、その範囲を大きくしたという意味になります。
もう一つは、活動写真の略です。
映画の古い呼び方です。
「活動」の使い方
元気よく勢いよく動くこと、ある動きや働きをすることを指して使用します。
人や動物の動きについて使うことが多いです。
「活躍」と「活動」の違い
ある動きや働きをするという点では意味が似ているのですが、「活躍」の場合は、動きや働きがめざましい場合や目立つ場合をいいます。
「活躍」の例文
・『活躍を見せてくれた』
・『今後の活躍が期待される』
・『映画やドラマで活躍する』
・『工場で活躍するロボット』
「活動」の例文
・『アーティストとしての活動を開始する』
・『慈善活動』
・『テレビやラジオで活動する』
・『活動の成果』
まとめ
ある働きや動きをするという意味が似ている2つの言葉ですが、「活躍」はその働きや動きが目立つ場合やめざましい場合をいいます。