「配合」と「調合」の違いとは?分かりやすく解釈

「配合」と「調合」の違い違い

皆さんは「配合」「調合」という言葉を色々な場面で耳にすることがあるかと思いますが、これらの言葉の意味と違いをご存知でしょうか?

知っていそうで中々相違点が分からない言葉かもしれません。

「混ぜる」という意味は共通していそうですが、一体どのような違いがあるのでしょうか? そこでこの記事では、「配合」「調合」の違いを分かりやすく説明していきます。

「配合」とは?

「はいごう」という読み方になる「配合」は、「複数のものを取り合わせること」、あるいは「取り合わせ」「特別な成分などを混ぜ合わせること」という意味を持つ言葉です。

また、「結婚させること」「夫婦」「つれあい」という意味もありますが、一般的にこのような解釈で使われることは少ないでしょう。


「調合」とは?

「調合」「ちょうごう」という読み方になります。

意味としては「薬などを決まった分量通りに盛り合わせること」「2つ以上のものから1つのものを作り出すこと」を指しています。

また、土木業界では「コンクリートを作る時の各材料の使用割合や使用量」の意味で使用されています。


「配合」と「調合」の違い

ここで「配合」「調合」の違いを見ていきましょう。

「配合」「複数のものを取り合わせること」「特別な成分などを混ぜ合わせること」ということで説明しましたが、単純に「混ぜただけ」という理解になります。

色々なものを「配合」して混ぜた場合は成分はそのままの状態であるということです。

一方の「調合」「混ぜた結果、変化する」という点が相違点となるでしょう。

特に薬はさまざまな成分を混ぜると、個々の成分だけでは実現できない効能が生まれることがあります。

このような時に「調合」が使われるのです。

「調合」することで個々の成分の特性だけでなく、1つの成分ではできなかった新たな効果が生まれてくるということになります。

「調合」は、薬剤だけでなく香水や香辛料なども同じことが言える点も注目すべき点かもしれません。

「配合」の例文

ここで「配合」の例文を見てみましょう。

・『この洗剤は天然成分配合の商品なので安心してご使用できます』
・『この液体の配合成分はどうなっているんだ』

「調合」の例文

「調合」の例文は以下のような文が挙げられます。

・『処方箋に基づき薬剤師がいくつかの薬を調合してカプセルに入れた』
・『体調が優れず薬局で薬を調合してもらった』
上記の例文を見ると、「調合」は薬に関する場面で使われていることがよく分かります。

まとめ

「配合」「調合」の意味や違いを説明してきました。

一見すると「配合」「調合」の言葉は同じような解釈ができるように考えがちですが、詳しく見ていくと、かなり解釈が異なっていることが理解できます。

このように言葉の意味が異なるような言葉は他にもたくさんあるので、今回の2つの言葉も正確に理解して適切に使えるようにしておくことが大切です。

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