本や雑誌にまつわる単語は、色々あります。
この記事では、「巻頭」と「表紙」の違いを分かりやすく説明していきます。
頭の中をきちんと、整理させていきましょう。
「巻頭」とは?
巻頭(かんとう)とは、漫画や雑誌の「はじめの部分」です。
物語の出だし、スタートとなる箇所になります。
ちなみに、巻頭の反対語は巻末です。
「巻頭」は「巻き物の始まり」を意味します。
奈良時代や平安時代などの書物は、すべて「巻き物」に描かれていました。
巻き物を開けたとき、1番最初に出てくるのが「巻頭」です。
ぱっと目に飛び込んでくる箇所なので、ほかのパーツに比べて、より気合いが入っているのが「巻頭」になります。
雑誌の巻頭特集というと、雑誌をめくった「1番最初の特集」のこと。
「巻頭ロングインタビュー」というと、雑誌の前の方にあるインタビュー記事です。
巻頭は「目玉の部分」なので、雑誌社がとくに力を入れている「重要トピックス」が盛り込まれます。
「表紙」とは?
表紙(ひょうし)とは、小説や雑誌の「外側にある紙」のこと。
内側の紙とは素材がちがう、ぶ厚い紙のことです。
ちなみに書店に並べてある方が「表表紙」。
反対側は「裏表紙」です。
表紙は「表の紙」と書きます。
文字通り「本の顔」となっているものです。
表紙には本の名前や作者、イラストなどが入っています。
表紙のインパクトが強ければ、多くの読者を惹きつけることもできます。
反対にインパクトの薄い表紙や、中身が曖昧な表紙は読者の興味をそいでしまいます。
そのくらい、本にとって表紙は大切なものです。
また広告業界によっては、表紙を4つのパーツで表すこともあります。
トップにあたるのが表紙。
これは「表1」といいます。
そして表紙をめくった部分が「表2」。
裏表紙が「表4」なら、裏表紙をめくった部分は「表3」です。
広告料が高いのは、より目に留まりやすい「表4」です。
「巻頭」と「表紙」の違い
どちらも本や雑誌の専門用語です。
「巻頭」と「表紙」の違いを、分かりやすく解説します。
・始めの数ページは「巻頭」始まりは「表紙」
「巻頭」と「表紙」は、書籍で用いられる言葉です。
「巻頭」は「本の始まり」をあらわす、ざっくりとした言葉です。
具体的にどのページからどのページまでかは、雑誌社の判断によります。
その本を「始まり・真ん中・終わり」で分けたときに「始まり」に当たるのが巻頭です。
そして「表紙」とは「本の外側にある紙」をあらわします。
タイトルや作者名が書かれている、本の顔になっているパーツです。
そのため購入する前に読める部分は「表紙」。
買ってみないと読めない部分は「巻頭」です。
まとめ
「巻頭」と「表紙」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも本や雑誌の、重要なパーツです。
「巻頭」は雑誌や書籍の「おおよそ始めの部分」です。
そして「表紙」は雑誌や書籍の「外側にある紙」です。
似ている日本語ですが、それぞれの意味を正しく理解しておきましょう。