「コンセプト」とは?コンセプトの意味
「コンセプト(“concept”)」とは、「個別のモノや現象の特徴をとらえて、それを誰もが共通して理解することのできる言語・言葉にしたもの」を意味しています。
「コンセプト(“concept”)」は、日本語では一般的に「概念・観念」と翻訳されています。
「コンセプト」の意味は「特定の事例から推論された抽象的・一般的な考え」ですが、より簡単に説明すると「その言葉を聞いただけで誰もが簡単にその内容をイメージできる言葉」がコンセプトになります。
「コンセプト」とは、例えば「ハワイアンの南国情緒漂うテーマパークというコンセプト」や「余計な装飾を廃したモダンでシンプルな内装のコンセプト」というように、その言葉を聞くだけで誰もがその内容を概ね共通してイメージできるものなのです。
「コンセプト」の類語・類義表現
「コンセプト」の類語・類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「コンセプト」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
「概念・名辞」
「コンセプト」の類語・類義表現として、「概念・名辞」があります。
「コンセプト」とは、複数の事物・現象に共通する特徴を導き出した言葉である「概念」を意味しています。
「コンセプト」は具体的に使用する場合には、それぞれの事物や現象に付けられている「名辞(名前)」とほぼ同じ意味合いで使われることが多くなります。
そのため、「コンセプト」の類語として、「概念・名辞」が上げられるのです。
「観念・テーマ」
「コンセプト」の類語・類義表現として、「観念・テーマ」があります。
「コンセプト」とは、他者と共有することが可能な考えや価値観のことであり、それを頭の中で想起している時には「観念」と呼ばれるものになります。
「コンセプト」はビジネスシーンでは、その事業の目的や趣旨、主題といった意味合いで使われることが多く、その意味で使われる「コンセプト」は「テーマ(主題)」とほぼ同じ意味になっています。
「抽象的な考え・アイデアの言語化」
「コンセプト」の類語・類義表現として、「抽象的な考え・アイデアの言語化」があります。
「コンセプト」とは個別の事例・事物からそれらに共通する特徴を抽出した言葉のことですから、その類語として「抽象的な考え」が上げられます。
「コンセプト」は自分の頭の中にあるアイデア(考え)を共通理解できる言葉にしたものですから、類義表現として「アイデアの言語化」を指摘できます。
「コンセプト」の言葉の使い方
「コンセプト」の言葉の使い方は、ビジネスシーンのプレゼンテーションや説明・契約などで「多くの人に共通するイメージや雰囲気、価値などを伝えたい時」に使うということになります。
「コンセプト」という言葉は、「複数の事例・事物から共通の特徴を導き出して言葉で表現したもの」ですから、「自分と相手の間で共通のイメージや価値の認識を共有したい時」に使用することができます。
例えば、「今回の新規ビジネスは20〜30代女性を対象にした日常生活が楽しくなる手軽な美容術のコンセプトで進めたいと思います」などの文章において、「コンセプト」という言葉を使えるのです。
「コンセプト」を使った例文・短文(解釈)
「コンセプト」を使った例文・短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「コンセプト」の例文1
起業したビジネスを成功させるためには、初期メンバーの間で事業内容のコンセプトを明確にして共有する必要があります。
この例文の「コンセプト」は、「事業の内容や目的、提供できる価値を明確に表した言葉・概念」のことを意味しています。
起業したスタートアップ起業では、コンセプトの共有がないと成功することは難しいのです。
「コンセプト」の例文2
コンセプトというと難しく感じますが、よりシンプルに言えば誰もが内容を直感的にイメージすることのできる共通の言葉のことです。
この例文の「コンセプト」は、「その言葉を聞いただけで誰もが直感的にその意味・内容をイメージできる共通の言葉や概念」のことを意味しています。
「コンセプト」の例文3
今回の案件が上手くいかなかったのは、誰にどのような価値を提供するのかのコンセプトが絞り込めていなかったからです。
この例文の「コンセプト」は、「誰に対してどんな価値を提供するのかを分かりやすい言葉・概念で表現したもの」を意味しています。
「コンセプト」の例文4
彼がプレゼンテーションで提案したコンセプトは、この街の近未来の姿・需要を捉えた納得のできるものでした。
この例文の「コンセプト」は、「この街の近未来の状況・需要にマッチした予測的な考えやビジョン」のことを意味しています。
この街が近未来においてどのような姿になっているのかを合理的に推測した上で、誰もが理解できる言葉で未来の需要について語っているのです。