「一両日中」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「一両日中」とは?意味と使い方

「一両日中」とはいつを指しているのでしょうか。

今回は、「一両日中」の意味と類似表現について解説します。

「一両日中」とは?意味

「一両日中」とは、「今日もしくは明日のうち」という意味で使われる言葉です。


「一両日中」の概要

「一両日中」が指しているのは「一日と両日」です。

一日が指しているのは「今日」ですが両日は「二日」つまり「明日」を指します。

「一両日中に届けます」といった場合、届くのは「今日もしくは明日中」なので遅くとも明日が終わるまでには届くことを表しています。

一般的に「一両日中」という場合はすぐに取り掛かりなるべく早く結果を出すときに用いられる表現であり「できれば急いで今日中にやり遂げたいが手続きなどを考えるとどうしても明日になってしまう可能性が否定できない」ときに使われる言葉です。

具体的には「本日中と確約したいが約束はできず明日にずれ込む可能性がある」という状況で「一両日中」という表現が使われます。

「両日」という表現が現在ではほとんど使われていないことが「一両日中」の意味を理解しにくい原因になっています。

さらに「一日か二日」という意味の解釈にもずれが見られます。

「一両日中」という言葉は昔から「今日か明日中」という意味で使われていましたが最近は「明日か明後日のうち」という意味に解釈する人が増えています。

原因ははっきりしていませんが「一両日中」「一日おいた両方の日」と解釈したためだとされています。

「今日から見て一日おいた日」というのは今日を含まない一日後、つまり明日を指します。

明日を含む両方の日は「明日とあさって」になるのでこのような解釈に従えば「一両日中」「あさってまで」を指すことになります。

本来の意味からすると「あさってまで」というのは明確な誤りなのですが、NHKが2007年に行った調査によると上の年代ほど「一両日中」「あさってまで」と解釈する人の割合が多く、60代以上では「明日まで」「あさってまで」が上回っています。

人によって受け止め方が変わる可能性が高い表現なので締め切りや期限など日時をはっきりさせる必要がある時には使わないほうが無難です。

「一両日中」ではなく何月何日と日付をはっきり伝えれば安心です。


「一両日中」の言葉の使い方や使われ方

・『一両日中には返事が届くはずだ』
・『一両日中に書類を提出しなくてはいけない』
・『大まかな方針は一両日中に決まる予定になっている』
・『一両日中までに回答すると言っていたのに何の連絡もないまま三日経ってしまった』

「一両日中」の類語や言いかえ

・明日中
「明日いっぱい」を意味する言葉です。

期限の意味で用いる場合は最終的な締め切りが明日の日付が変わるまでになり「一両日中」と同じです。

「一両日中」が今日も含むのに対し、こちらは今日を含まず明日のみを指します。

・近日中
「近いうちに」という意味の言葉です。

「一両日中」は明日までという明確な日時を表すのに対し、こちらは漠然とした近い時間を表しているだけで具体性はありません。

一般的には一月未満の近い将来を指すと解釈されますが、準備期間の長いプロジェクトなどでは3カ月後を「近日中」と表現することもある使う人によって解釈が大きく変わる表現です。

まとめ

ビジネスの世界では「一両日中」という言い方をよく使います。

期限や納期などでは当たり前に使われる表現ですが明日とあさってで解釈が分かれる恐れのあるあいまいさを含んだ言葉でもあるので使うときは誤解のないように注意してください。

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