この記事では、「ヒキニート」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ヒキニート」とは?意味
「ヒキニート」とは、「引きこもり」に「ニート」を組み合わせた言葉です。
そのためこの言葉の意味を紐解くためには、それぞれの意味を理解する必要があります。
「引きこもり」は、仕事や学校に行かずに、家から出ない状態のことを示します。
これに対して「ニート」は本来イギリスで生まれた言葉です。
これは、英語で「NEET」と記載し、「Not in Education, Employment or Training」の略語です。
就学・就労せずに、職業訓練も受けていないことを示す言葉なのです。
これらのことから、「引きこもり」も「ニート」も仕事や学校に行かないことでは共通しています。
しかし、「ニート」はアクティブに外出しても成立しますが、「ヒキニート」は仕事や学校以外でも外出しないで「引きこもる」人を示すのです。
「ヒキニート」の概要
それでは「ヒキニート」とは何でしょうか。
年齢に特に制限はありません。
引きこもっていればよいですし、仕事や学校に行かなければ条件を満たせます。
本来の「ニートは」16歳から19歳までの若者を示したようですが、日本で使用する場合には年齢制限もない言葉として使用されます。
そのため、若者だろうと中年だろうと、家に引きこもって主たる職業や学業を持たなければよいのです。
また、在宅ワークや、オンライン授業なども受けません。
家から出なくても、家の中で仕事や学業に勤しむのは「ヒキニート」の定義に反するのです。
そのため、ゲームやマンガに励むのが、最もスタンダードな行動様式と言えるでしょう。
「ヒキニート」の言葉の使い方や使われ方
それでは、「ヒキニート」の使い方にはどのようなものがあるでしょうか。
たとえば、自分の長男が高校を中退したとします。
中退したことにより、学業へのやる気を失いました。
また、もともとがバイトなどをするタイプでもありません。
また、友人が多いタイプでもありませんでした。
趣味と言えばオンラインでゲームするくらいで、ネットに接続できれば家から出る必要がないのです。
このような場合に「うちの長男はヒキニートの素質がありまして」と述べるとよいでしょう。
これにより、ただのニートではなく、ニートの中でも引きこもりの属性を有していることを上手に伝達できるのです。
ニートの多くは引きこもる傾向にあります。
しかし、アクティブに外出するニートがいないわけではありません。
ニートの中でも細分化して、識別して呼び分けるために「ヒキニート」と言う言葉が生まれたのです。
「ヒキニート」の類語や言いかえ
「ヒキニート」の類語は「引きこもりニート」があります。
これは省略前の形式であり、類語というよりは「ヒキニート」の原型であると言えるでしょう。
まとめ
このように、「ヒキニート」は仕事や学校以外でも外出しないで「引きこもる」人を示す言葉です。
普通の「ニート」と明確に区別して分類したい場合に使用するとよいでしょう。