この記事では、「緑の紙」の意味を分かりやすく説明していきます。
「緑の紙」とは?意味
「緑の紙」とは離婚届書のことを指す言葉です。
元々「緑の紙」という言葉は、結婚生活の話をする掲示板だけで使われていたネットスラングなのですが、それが掲示板の外にまで広まり、ネット上で隠語や通称として定着しました。
言うまでもなく婚姻関係を解消するための書類であり、正式に結婚した夫婦が正式に離婚するためには必ず提出する必要がある書類です。
離婚届はインクが緑色なだけであり、離婚届以外にも紙自体が緑色、緑インクで印刷され「緑の紙」と呼べるような紙は多くありますが、それらは「緑の紙」とは呼びません。
「緑の紙」の概要
「緑の紙」という言葉は2ちゃんねるの、家庭のことを話す掲示板、その中でも夫婦間で起きた問題を話すスレッドで生まれました。
掲示板では身内でだけ伝わるような言葉がいくつも生まれますが、「緑の紙」もその一つです。
「緑の紙」という呼び名は離婚届が緑インクで印刷されていることから来ています。
夫婦間の話で緑と紙で関連性のあるような物が他にないため、世の中には無数にある「緑の紙」という表現になっています。
また離婚届のインクがなぜ緑なのかは不明ですが、何かの届け出のように重要で公的な書類で緑インクを使うような書類が離婚届以外まず見かけないため、該当する紙は多くても離婚届だけを連想し易いというのも、隠語として定着した理由の一つです。
「緑の紙」の言葉の使い方や使われ方
『旦那が緑の紙を突きつけてきたから書いて提出してやった』
『無事に緑の紙が受理されました』
というように、「緑の紙」は離婚届を言い換える形で使われます。
隠語が生まれた場所が夫婦関係の話をする掲示板なので、そういった掲示板で使われていることが多いです。
しかしSNSや離婚について綴っているブログのように、ネットスラングの一種として、掲示板と関係ない場所で使われることも少なからずあります。
「緑の紙」の類語や言いかえ
「緑の紙」は「離婚届」の言い換えであり、他に離婚届や「緑の紙」の言い換えとなるような隠語はありません。
類語としては、離婚届を「緑の紙」と呼ぶように、婚姻関係を解消するのではなく結ぶための婚姻届を「茶色の紙」という隠語で呼んでいた人も、同じ掲示板やスレッドにはいました。
しかし婚姻届のインクは離婚届と違い全国で統一されていないので、茶色の紙で婚姻届を連想する人が少なく、隠語やスラングとして定着するには至っていません。
まとめ
「緑の紙」は離婚届の隠語ですが、離婚届を話題に出す場所と場面自体が多くありませんし、それをさらに隠語表現するような場所となるとかなり限定的であり、ネット上の隠語としては定着しているものの、スラングというにはやや広がりが狭い言葉です。
「緑の紙」という言葉が生まれた界隈では離婚届を連想しやすい言葉ですが、そうでない人には「緑の紙」という言葉だけで離婚届を連想するのは難しいので、使い所は難しいでしょう。