「必須」とは?「必須」の意味
「必須」の読み方は、「ひっす」になります。
「必須」の意味は、「必ず用いるべきこと」や「無くてはならないこと・必要なこと」になります。
「必須」の漢字表記を構成している「必」には「必ず・絶対」の意味があり、「須」には「必要とすること」や「わずかな間(須臾・しゅゆ)」の意味があります。
「必須」という言葉には、「絶対に必要なこと・欠かしてはならないこと・必ず用いるべきこと」の意味合いがあり、「〜することが必須になります」という時には「強制的(義務的)にでもしなければならないこと」を示唆しています。
もっとも一般的な「必須」を用いた言葉として、「必須事項(必ず記載すべき事項)・必須項目(必ず書かなければいけない項目)・必須科目(必ず受講・受験しなければならない科目)」などがあります。
「必須」の類語・類義表現
「必須」の類語・類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「必須」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
「必要・須要」
「必須」の類語・類義表現として、「必要・須要(しゅよう)」があります。
「必要」とは、「必ず要ること・欠かしてはならないこと」を意味しています。
「須要」の言葉の意味は、「どうしても必要なこと」になります。
絶対に必要なことを意味する「必須」の類語として、「必要・須要」を指摘することができます。
「不可欠・必需」
「必須」の類語・類義表現として、「不可欠(ふかけつ)・必需(ひつじゅ)」があります。
「不可欠」の言葉の意味は、「絶対に欠けていてはいけないこと。
必要なこと」になります。
「必需」というのは、「絶対に必要であること。
必ず需要が生じるもの」を意味しています。
無くてはならないを意味する「必須」の類語として、「不可欠・必需」が上げられます。
「強制的・義務的」
「必須」の類語・類義表現として、「強制的・義務的」があります。
「強制的」の言葉の意味は、「本人が嫌であっても無理にでもさせられること、強いられること」になります。
「義務的」というのは、「人が各自の立場に応じて当然しなければならないこと」や「倫理的・法律的にしなければならないこと」になります。
必ずしなければならないを示す「必須」の類義表現として、「強制的・義務的」を指摘できます。
「必須」の言葉の使い方
「必須」の言葉の使い方は、「絶対に用いなければならないこと(絶対に無くてはならないこと)」や「必ずしなければならないこと」に対して使うというのが基本になります。
「必須」というのは、「必須条件」で「絶対に満たさなければならない条件」を意味し、「必須科目」で「必ず受講(受験)しなければならない科目」を意味するというように、「絶対に(必ず)〜しなければならないこと」に対して使用することができるのです。
例えば、「国立大学に合格するためには、原則として五教科の受験が必須です」や「必須項目には、記載漏れがないようにして下さい」などの文章で、「必須」の言葉を使えるのです。
「必須」を使った例文・短文(解釈)
「必須」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。
「必須」の例文1
「バイトが忙しくて必須科目を受講していなかったために、彼には留年の危機が迫っていました」
この「必須」を使った例文は、「絶対に受けなければいけない科目」を受講していなかったことで、単位が取得できずに留年してしまう可能性があることを意味しています。
「必須」の例文2
「両親の許しを得て彼女と結婚するためには、正社員として働き安定した収入を得ることが必須条件でした」
」 >この「必須」を使った例文は、「好きな彼女との結婚を彼女の両親に認めてもらうために、正社員で就職して安定した所得を得ることが、絶対に必要な前提条件になっていること」を意味しています。
「必須」の例文3
「用紙の必須事項に記載していない項目があれば、この書類が役所に認可されることはありません」
この「必須」を使った例文は、「絶対に記入しなければならない項目に書いていないものがあると、形式主義の役所がその書類を認可してくれないこと」を意味しています。
「必須」の例文4
「人間が心身共に健康に生きていくためには、衣食住だけではなくて最低限の人とのふれあい・愛情も必須なのです」
この「必須」を使った例文は、「人間が心身共に健康に生きていくために欠かすことができないものとして、衣食住に加えて人とのふれあいや他者からの愛情があること」を意味しています。