「切磋琢磨」とは?
会社に入った時、部活動を始める時などに「切磋琢磨」して頑張れと、上司や指導者に声を掛けられた経験があるかもしれません。
しかし、「切磋琢磨」の意味が分からなければ、どのように頑張っていいのか分からないはずです。
「切磋琢磨」は「せっさたくま」と読む、読み方は難しいものの、良く知られている四文字熟語です。
好きな人も多い四文字熟語ですので、誰かが使う場面に遭遇する機会も多いかもしれません。
そこで今のうちに、「切磋琢磨」の意味や使い方を覚えておきましょう。
意味を知る事で、あなたの大好きな言葉になるかもしれません。
「切磋琢磨」の意味
「切磋琢磨」には、どのような意味があるでしょうか。
「切磋」には、「玉や石、骨などを切って磨く」という語源があり、学問や技芸に励む事という意味があります。
「琢磨」には、「玉や石を細工して磨く」という語源があります。
そのため「切磋琢磨」には、「互いに探究、研鑽し合う」という意味があります。
例えば友達同士「切磋琢磨」するという時は、お互いに励まし合い、競い合って成長する事を指します。
このように、「切磋琢磨」という四文字熟語には、誰かと競い合って学問や技術を伸ばそうとするという意味があります。
「切磋琢磨」の言葉の使い方
「切磋琢磨」という言葉を、どのような場面で使えばいいでしょうか。
「切磋琢磨」は、友達や同僚、クラスメートと、競い合い、学問や技術を向上しようとする時に使います。
また友達同士だけでなく、ライバル関係にある企業同士も「切磋琢磨」という言葉を使い、技術革新を成し遂げようと努力する事があります。
このような関係性にある人や、企業やグループを見た時に、「切磋琢磨」という言葉を使いましょう。
また、あなたが指導者などの立場で、若手社員などに競争を通じて成長を促したい時には、「同期社員で『切磋琢磨』して頑張れ」など声を掛けてみましょう。
「切磋琢磨」を使った例文
「切磋琢磨」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「切磋琢磨」を使った文章を見て行きましょう。
「切磋琢磨」の例文1
「同期入社の同僚と『切磋琢磨』し、キャリアアップを目指そう」
この例文は、新卒社員として会社に入った新人がお互いの成長を誓い合って言う台詞にピッタリです。
新人社員同士はオリエンテーションや研修を通じて、強い仲間意識を持ちます。
また同時に、出世争いをするライバルでもあります。
同期社員として相談相手になりながらも、ライバルとして「切磋琢磨」できる理想の関係を築く事ができそうです。
「切磋琢磨」の例文2
「高校時代に『切磋琢磨』したライバルと、今は同じプロ野球チームにいる」
この例文に登場する二人は、甲子園では敵として「切磋琢磨」し、現在は同じプロ野球の球団に所属するという、ドラマチックな二人です。
またほとんどのプロ野球選手は、同じ年のライバルと小学生時代から競争し、お互いの腕を磨き合っています。
甲子園の決勝戦で投げ合ったピッチャー同士が、同じプロ野球チームで優勝を目指す姿は、ファンから見ても物語が感じられる理想的な二人と言えそうです。
「切磋琢磨」の例文3
「『切磋琢磨』したいけれど、周囲にはバカしかいない」
この例文のような不満を持っている人もいるかもしれません。
例えば会社に入ったものの同期社員がいなかったり、いてもいつ辞めてしまうか分からないような人だったりすると、「切磋琢磨」しようがないと嘆きたくなるかもしれません。
このような時は視野を広く持って、会社以外の同世代のライバルを探してみましょう。
趣味や異業種交流会などを通じて、長年競い合えるような相手を探す事ができるかもしれません。