「的確」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「的確」

「てきかく」と読むこの言葉は、話し言葉としても書き言葉としてもよく使われていますが、日常会話よりも、ビジネスシーンでよく使われる言葉だといえるでしょう。

又、「的確」「適確」とも書かれる言葉ですが、一般的には「的確」の方が、馴染みがあるのではないでしょうか。

「的確」の意味

「的確」は、「的を外れず正確なこと」「確実なこと」「間違いがないこと」といった意味をも持つ言葉です。

「的」は、弓矢の的など標的のことを指す言葉ですが、その他に「ものごとの核心」という意味もあります。

そして、「確かなさま」という意味を持つ「確」と合わさることで、物事の核心を外れず確かなこと、という意味になるのです。

「的を射る」「当を得る」という言葉と同義であるといえるでしょう。

「的確」の言葉の使い方

「的確」は、正確なことや確実なこと、間違いがないことを表す時に使われます。

「正確な指示」を表す時には「的確な指示」「確実な指摘」を表す時には「的確な指摘」「間違いがない対応」を表す時には「的確な対応」というように表現します。

間違いが許されないような、緊張する場面で使われることも多くある言葉です。

「的確」を使った例文・短文(解釈)

「的確」の意味と使い方を説明してきましたので、ここでは「的確」を使った例文をご紹介します。

「的確」の例文1

「彼女はいつも問題点を的確に指摘してくれるので、とても助かっています」

日常生活においても仕事においても、問題点というのは当事者には気づきにくい場合があります。

そんな時には、客観的に見ることができる他人の方が、問題を見つけやすく、それを正確に指摘することができるものです。

仕事に行き詰まった時や、解決策が見つからない時などは、周りの人に相談することで、あっという間に解決するということもあります。

「的確」の例文2

「勉強が苦手で落ちこぼれていた私が、奇跡的に成績を伸ばすことができたのは、先生の的確な指導のおかげなのです」

自分を成長させる上で、他人の言葉に耳を貸すことは大切なことです。

特に、自分より知識も経験も豊富で、人にものを教えることに長けている先生という存在は、とてもありがたいものです。

勉強の成績を伸ばしたい時でも、スポーツで記録を伸ばしたい時でも、趣味を上達させたい時でも、頼りになる存在といえるでしょう。

先生と生徒の間で信頼関係が築かれることで、生徒は効率よく確実に成長することができるといいます。

「的確」の例文3

「旅行先のホテルに滞在している時に、大きな地震がありました。 しかし、ホテルスタッフが的確な対応をしたことから、宿泊客は皆冷静に行動できたのです」

旅先で地震に見舞われた時には、普段よりも不安が大きくなるものです。

ましてや多くの人が集まるホテルであれば、パニックになってもおかしくありません。

訓練されたホテルスタッフが冷静に正しく誘導することで、そのような客も落ち着いて行動できるのです。

災害は突然やってくるもので、それが経験したことのないような災害であれば、慌てふためいてしまうのも仕方のないことなのです。

「的確」の例文4

「的確な判断が要求される重要な場面でしたが、彼は無事に乗り切りました」

判断を1つでも誤ると失敗してしまう、といった緊迫した場面では大きなプレッシャーがかかるもので、緊張のあまり冷静な判断ができなくなったり、実力を発揮できなくなったりすることがあります。

そんな場面を無事に乗り切れた時の安堵感は、計り知れないものがあります。

様々な経験を積むことで、プレッシャーに押しつぶされず、いつでも平常心を保っていられるようになるといいます。

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