「油断」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈

意味と使い方

「油断」の意味

「油断」の意味は「気を許して注意を怠ること」です。

ものごとや相手に対して「大丈夫だろう」「勝てるだろう」と思い、気を緩めることを言います。

相手を見くびっていたり、自分の能力を過信している時、現在の状況に甘んじている時の表現です。

多くの場合、「油断」をすることにより悪い結果につながるので、良い意味では使われません。

「油断」の読み方

「油断」の読み方は、「ゆだん」になります。

日常会話でよく使われる言葉ですので、読み書きできる様にしておきましょう。

「油断」

「油断」の語源には以下の2つの説があります。

1つ目は、仏教の経典「大般涅槃経」の一節に由来しているという説です。

経典の中で「ある王が家来に器になみなみと入った油を持たせて、一滴でもこぼしたら命を絶つと命じたこと」から来ています。

これはたとえ話で、仏の教えを守ることはそれ位難しくて覚悟がいる、と説いています。

2つ目は、「寛に(ゆたに)」という言葉が変化したという説です。

「ゆたに」「ゆったり」という意味があり、「気持ちが緩む」という意味で「ゆだん」になりました。

「油断」の表現の使い方

「油断」の表現の使い方を紹介します。

文法的な使い方

「油断」は名詞ですので、文末に使う時には動詞を伴って「油断する・した」になります。

副詞として使う時には「油断して」になります。

「油断大敵」として

「油断」が使われる言葉として「油断大敵」があります。

「油断大敵」「注意を怠ると思わぬ失敗をするので、気を引き締めること」という戒めの言葉で、ビジネスにもよく使われます。

「油断」を使った例文と意味を解釈

「油断」を使った例文とその意味を解釈していきます。

「油断」を使った例文1

「簡単だと思って油断していた仕事で深夜残業になってしまった」

簡単なやっつけ仕事だと思い、最後まで残しておいた仕事が一番複雑で、時間がかかってしまい深夜残業する羽目になったことを表しています。

「油断」を使った例文2

「初出場と聞いて油断していたら、意外に強くて苦戦した」

スポーツの試合で、相手が初出場と聞き実力をみくびっていたところ、意外に強くて最後まで押され気味の展開になってしまったことを表しています。

「油断」の類語や類義語

「油断」の類語や類義語を紹介します。

「目を離す」【めをはなす】

「現在監視している状態で、一時的に注意をそらすこと」という意味です。

「手抜かり」【てぬかり】

「不注意により、やるべきことをしっかりしないこと」「注意が足りずに失敗してしまうこと」という意味です。

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