この記事では、 「荷担」と「加担」の違いを分かりやすく説明していきます。
「荷担」とは?
「荷担(かたん)」とは、元々は「荷物をかつぐこと・荷物を背負うこと(荷物をになうこと)」を意味している言葉です。
「荷担」の「(他人の)荷物をかつぐこと」の意味から、「人に力を貸したり添えたりして助けること」の新たな意味が生まれました。
ただし、現在では「人に力を添えて助力すること・力を貸す仲間になること」の意味では「荷担」はほとんど使われていません。
昭和31年に日本新聞協会発行の「新聞用語例」や「NHK漢字表記辞典」でも、「人に力を添えて助ける」の意味では、「荷担」は用いず「加担」に統一することが決められています。
「加担」とは?
「加担(かたん)」とは、「人に力添えして助けること・人に力を貸して助けること」を意味している言葉です。
和製漢語の「加担」には「荷物を背負うこと・荷物をかつぐこと」の意味もありますが、この意味を持つ元々の漢字表記は「荷担」でした。
「加担」の「人に力添えして助力すること」の意味合いは、明治時代頃に生まれたと推測されています。
「荷担」と「加担」の違い!
「荷担」と「加担」の違いを、分かりやすく解説します。
「荷担」も「加担」も「人に力添えして助けること」や「荷物を背負うこと・荷物をかつぐこと」の意味は同じなのですが、現代では基本的に「荷担」ではなく「加担」の漢字表記のほうがマスメディア報道・一般的な文章で使われている違いがあります。
元々は「荷担」という漢字表記だけがあり、「荷物を背負うこと」から「(人の荷物を背負ってあげて)力添えすること・味方になること」の意味が生まれました。
しかし明治時代頃に「加担」という和製漢語が生まれて、日本新聞協会発行の「新聞用語例」や「NHK漢字表記辞典」において、マスメディアの記事・報道では「荷担」を使わず「加担」に表記を統一することが決められたのです。
まとめ
「荷担」と「加担」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「荷担」とは「荷物をかつぐこと・人に力添えすることを意味する加担よりも古い時代から使われている漢字表記」を意味していて、「加担」は「荷物を背負うこと・人を助けて味方になることを意味する荷担よりも後に生まれた和製漢語」を意味している違いがあります。
「荷担」と「加担」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。