この記事では、「毒物」と「劇物」の違いを分かりやすく説明していきます。
「毒物」とは?
「毒物(どくぶつ)」とは、「医薬品・医薬部外品に該当しないもので、誤飲した場合の致死量が2g程度以下の毒性の強い物質」のことを意味しています。
「毒物」は昭和25年制定の「毒物および劇物取締法(毒劇法)」で定義されています。
代表的な「毒物」として、「青酸カリ・水銀・青酸ソーダ・ヒ素・ニコチン・ベンゼンチオール」などがあります。
「毒物」の容器には、「医薬用外の文字+赤地に白文字で毒物の表記」があります。
「劇物」とは?
「劇物(げきぶつ)」とは、「医薬品・医薬部外品に該当しないもので、誤飲した場合の致死量が約2~20gの劇性の強い物質」のことを意味しています。
代表的な「劇物」として、「硫酸・塩酸・アンモニア・クレゾール・硝酸タリウム・硫酸タリウム・二硫化炭素」などがあります。
「劇物」の容器には、「医薬用外の文字+白地に赤文字で劇物の表記」があります。
「毒物」と「劇物」の違い!
「毒物」と「劇物」の違いを、分かりやすく解説します。
「毒物」も「劇物」も医薬品・医薬部外品に該当しないもので毒性・劇性の強い物質を意味しているという点では類似していますが、「毒物」のほうが「劇物」よりも毒性・劇性が強くて致死量が少ないという違いを指摘できます。
「毒物」というのは「青酸カリ・水銀・青酸ソーダ・ヒ素などの誤飲した場合の致死量が2g程度以下の毒性の強い物質」を意味していて、「劇物」のほうは「硫酸・塩酸・アンモニア・クレゾールなどの誤飲した場合の致死量が約2~20gの劇性の強い物質」を意味しているという違いがあります。
また「毒物」の容器には「医薬用外の文字に赤地に白文字で毒物の記載」があり、「劇物」の容器には「医薬用外の文字に白地に赤文字で劇物の記載」がある違いもあるのです。
まとめ
「毒物」と「劇物」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「毒物」とは「青酸カリ・青酸ソーダなどの誤って飲んだ場合の致死量が約2g以下の毒性の強い物質」を意味していて、「劇物」は「塩酸・硫酸・硝酸などの誤って飲んだ場合の致死量が約2~20gの劇性の強い物質」を意味している違いがあります。
「毒物」と「劇物」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。