この記事では、「陶器」と「磁器」の違いを分かりやすく説明していきます。
「陶器」とは?
「陶器」とは「焼き物」「瀬戸物」とも言いますが、土を焼いて作ったものを言います。
「陶器」は素地に「吸水性」があり、光沢のある釉を施したものです。
「陶器」の食器を使った後は洗い桶に長時間つけたままにせず、すぐに洗って拭くようにしましょう。
「磁器」とは?
「磁器」とは、焼き物の一種で「陶器」よりも高温で焼成します。
素地はガラス化しますので、透明、半透明の白色で硬いのが特徴です。
吸水性がなく、軽くたたきますと澄んだ音がします。
日本においては江戸時代、初期に有田で焼き始められました。
「陶器」と「磁器」の違い!
「陶器」と「磁器」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つはどちらも「陶磁器」という意味では同じです。
「陶磁器」とは粘土に長石、石英などの粉末を混ぜて練り、成形、乾燥、焼成した製品の総称です。
主に食器類として使いますが、置物、雑貨などもあります。
「陶磁器」は素地の状態、焼く時の温度などによって「土器」「陶器」「磁器」という風に種類分けされています。
「陶器」は素地に吸水性があり、光沢のある釉を施したものを言います。
材料のうちほとんどは「土」で、出来上がったものは厚みがあり、素朴さ、温かみを感じる風合いです。
硬度はそれほどありませんので取り扱いには注意が必要となります。
新品の「陶器」を使う前は米のとぎ汁、小麦粉をといたお湯などを大きな鍋で沸騰させて、その中に「陶器」を入れて30分ほど煮ます。
そうすることで、水分が「陶器」に染み込むことを防げます。
また、煮汁、コーヒーといったものが「陶器」に染み込んだとしても、独特の風合いとなり模様を楽しむこともできます。
一方の「磁器」は材料に「石」が入っていて「陶器」よりも高温で焼成します。
なめらかな肌ざわり、硬い、ガラス化した表面といった特徴があります。
「陶器」に比較して、扱いは楽とも言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「陶器」と「磁器」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
どちらも「陶磁器」という共通点がありますが、種類が違います。
この記事を参考にして、それぞれの特徴を大まかに覚えておいてください。