「サボり魔」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「サボり魔」とは?新語・ネット用語

人の気質を指す表現のひとつに「サボり魔」という言葉があります。

日常会話でも登場するこの言葉、具体的にはどのような意味で使われているのでしょうか。

今回は「サボり魔」の意味と類似表現について解説します。

「サボり魔」とは?意味

「サボり魔」とは、「やるべきことをやりたがらずすぐサボる人」を意味する言葉です。


「サボり魔」の概要

仕事や勉強など「やらなければいけないことに対して怠けて手を抜くこと」「サボる」と表現します。

「サボる」はフランス語の「サボタージュ(Sabotage)」が日本語化したもので本来の意味は「労働争議の手段として意図的に仕事の手を抜く」ことを意味します。

「サボる」という言葉は由来から転じた「怠けたり手を抜いたりすること」という意味で使われており、使用場面も労働争議に限らず広く用いられています。

「サボり魔」とは「サボリの常習犯」を表す言葉です。

何かにつけてすぐサボろうとする、目を盗んでは手を休めてサボるような人のことをさして「サボり魔」と表現します。

「サボり魔」「魔」というのは「たちの悪いことをする人」とを指す言葉ですがこの場合はそれほど強い意味合いで使われてはおらず「困った人」「厄介者」程度のニュアンスです。

「サボる」には「手を抜いて仕事や勉強のクオリティを下げる」という意味合いもありますが、「サボり魔」という表現は基本的には「やろうとしない人」「たびたび休憩する人」など「仕事や勉強そのものをやらない時間が多い人」という意味で使われています。

トイレに行くと言ってたびたび中座したり仕事をしているふりをして時間を潰したりな成果の質が低いのではなく「成果にかかわらないムダな時間が多い人」を表す言葉です。

常習性も含まれ得ている言葉なので一回サボっただけでは「サボり魔」とは言いません。

何度かサボりを繰り返すうちに周囲の人間から「あいつはすぐにサボりたがる」と認知された段階で初めて「サボり魔」と呼ばれます。


「サボり魔」の言葉の使い方や使われ方

・『彼はサボり魔なのでちゃんと仕事をするように監視の目を光らせておこう』
・『一流のサボり魔になるとサボっていることを周囲に気づかせない』
・『チームにサボり魔がいるせいでスケジュールに遅れが生じている』
・『日中のネットカフェはサボり魔の巣窟と化している』

「サボり魔」の類語や言いかえ

・ぐうたら
「ぐずぐずだらだらしていて不精なさま」を表す言葉です。

物事を積極的にやろうとしない気力に欠ける様子を表す言葉であり、すぐに手を抜こうとする「サボり魔」とはとてもよく似た意味合いの表現として使われています。

「サボり魔」が手を抜くのに積極的であるのに対し、こちらは生来の気質から何事につけても面倒に思った結果として手が抜かれていることを意味します。

・手抜きグセ
「手を抜くことが癖になっておりたびたびいい加減な行いをすること」を意味する言葉です。

「サボり魔」が休憩したり手を止めたりなどやらない時間が多いのに対し、こちらはやるにはやるが手を抜くため出来栄えに問題があることを意味します。

・サボリスト
「サボることを得意とする人」を指す言葉です。

「サボり魔」がサボっていることで周囲に迷惑をかける人を指すのに対し、こちらはやるべきことや責任を果たした上で時間に余裕をつくり誰にも迷惑をかけず密かにお茶を楽しむなど優雅にサボる人を意味します。

まとめ

「サボり魔」のように「魔」という表現が用いられる言葉は他にもいろいろあります。

それぞれニュアンスや強さが変わるので言葉の意味に注意して使いましょう。