人生において張り切って行動しなければいけない場面は多いですが、常に張り切りっぱなしでは身がもたないので、くつろぎ落ち着く必要があります。
ですが落ち着くことを意味する言葉にも種類があり、違った使い方をされることはご存知でしょうか。
この記事では、「チルアウト」と「リラックス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「チルアウト」とは?
「チルアウト」とは興奮したり怒っていたりなど、気持ちが高ぶった状態から落ち着くことを指したり、落ち着けるための言葉です。
主に感情的な意味で落ち着くという意味で使われ、肉体的な意味は含まれていません。
また若者言葉であり、公の場では使われず、友人間など親しい間柄で使われます。
「チル」は冷やすや冷えるという意味の英単語、「アウト」は完全にという意味の副詞です。
頭を冷やす、冷静になるといった意味の言いまわしであり、それから気持ちを安らげる、ゆっくりするといった意味に転じました。
「リラックス」とは?
「リラックス」は緊張が緩んだ状態、弛緩した状態や、そうすることを意味します。
精神状態のことを指すこともありますが、体を休めている状態を指すこともあって、感情が落ち着いている時以外にも使われる単語です。
肉体的か精神的かを区別せずに使えることと、若者言葉ではなく一般的な言葉であることから、「リラックス」は「チルアウト」よりも様々な場面で使われています。
「チルアウト」と「リラックス」の違い
「チルアウト」と「リラックス」の違いは、心と体のどちらが落ち着いているかの違いが大きいです。
「リラックス」も心が落ち着いている状況にも使える言葉ですが、「チルアウト」の方がその落ち着きが精神的や感情的であることを強く意味する言葉になります。
それに対して「リラックス」は体だけ、あるいは心身共に落ち着いた状態など、体も安らいでいる状態も意味する言葉です。
この精神的な意味だけか、それとも肉体的な意味も含むのかが、「チルアウト」と「リラックス」の違いと言っていいでしょう。
「チルアウト」と「リラックス」の類語や言い換え
気を休めるという意味での「チルアウト」の類語は、「リラックス」がその代表です。
また「チルアウト」は略して「チルする」という使い方もされています。
精神的に落ち着くという意味では「クールダウン」が類語になるでしょう。
「リラックス」することの類語としては「息抜き」や「羽休め」、「骨休め」が類語になります。
「リラックス」している状態を指すのであれば、「のびのびした」「ゆるんだ」といった言葉が類語としてふさわしいでしょう。
まとめ
落ち着いていることを示すのであれば、「リラックス」という言葉が一般的にも通じやすく、使い勝手も良いでしょう。
ですが気持ち的な要素を重視した表現をしたいなら、「チルアウト」と使い分けてみると、細かなニュアンスまで伝えやすくなります。
