この記事では、「俯瞰」と「鳥瞰」の違いを分かりやすく説明していきます。
「俯瞰」とは?
「俯瞰」は、人間が昇り得ることができる高い場所から下を見下ろすことを意味します。
「俯瞰」は人間の目線で、上り得ることができる高い場所から周囲全体を見下ろすことになるため、人間が到達できないであろう場所から周囲全体を覗く行為ではないです。
また、「俯瞰」は人間が送れる視線で物事を高所から見ることであるため、鳥目のように広角で物事を見ることではないです。
「鳥瞰」とは?
「鳥瞰」は、鳥の目線のようにものすごく高い位置から周囲全体を覗き見ることです。
今であれば、飛行機やカメラ搭載のドローンなどで周囲の様子全体を覗く行為が「鳥瞰」に当たります。
そして、「鳥瞰」は鳥の視線で物事を見るわけですから広角で物事を見るとします。
「俯瞰」と「鳥瞰」の違い
「俯瞰」と「鳥瞰」の違いは、目線がまず異なり、「俯瞰」はおおよそ人間が到達できる高い場所であるに対し、「鳥瞰」は空を制しているという違いがあります。
そして、見る広角が異なり、「俯瞰」は人が見れる範囲内であるがゆえに視野が狭いとも言え、「鳥瞰」は鳥の視線であるが故視野が広い点が異なります。
「俯瞰」の例文
・『日本の経済の成長を俯瞰する』
この例は、人間目線で高みの見物を決め込んでおり、経済の成長を見守っています。
つまりは、経済の成長具合を高みの見物としています。
・『地図を俯瞰する』
この例は、地図を高い場所から全体を見渡すよう見ていることです。
「俯瞰」とあるように人間目線での高い場所になるため、人間が地図が見える範囲内での高い場所です。
「鳥瞰」の例文
・『日本の経済の成長を鳥瞰する』
この例では、日本経済の成長具合を広い視野で傍観していることを指しています。
「鳥瞰」とある点がポイントで高い視点でかつ広い視野で物事を見ているわけです。
・『地図を鳥瞰する』
この例は、地図を手に持ち空から見て鳥の視線で地図を見ている例です。
つまりは気球などの乗り物に乗ったうえで、空から見ることで本当に地図が正しいかどうかを判断しており、測量ともいえる行為を行っているのです。
まとめ
「俯瞰」と「鳥瞰」の違いは、見る者の視点の高さにあり「俯瞰」は人間目線での高い場所や人間が到達できる高い場所であるに対し、「鳥瞰」は空から見ると断定的です。
そして「俯瞰」と「鳥瞰」の違いは見る際の視野にも異なりがあり、「俯瞰」は人間が見れる範囲であるため、おおよその値にすると全面視野200度程度であるに対して、「鳥瞰」は鳥の視野から物事を見ることであるため、おおよそ300度の視野で物事を見ることになります。
つまりは広く物事を見るのであれば、鳥の視野と同じ視野で物事を見ることを意味する「鳥瞰」が該当する言葉になり、人間目線にこだわり物事を見るのであれば、「俯瞰」が該当する言葉になるわけです。