この記事では、「取り急ぎお礼まで」の意味を分かりやすく説明していきます。
「取り急ぎお礼まで」とは?意味
 急いでいるので丁寧なお礼はできませんが、とりあえず感謝を伝えます、といった意味です。
「取り急ぎ」はいそぐを強めた言葉で、早くやろうとする、早く何かを成し遂げるために行動するという意味があります。
「お礼」は感謝の気持ちを表す語です。
 ありがたい気持ちを表します。
「まで」は、物事がそれ以上に及ばないことを表します。
 たとえば「気に入らなければ断るまで」といった使い方をします。
 この場合は、気に入らない場合は「断る」という行動をするだけだ、断る以外の行動はしないといった意味になります。
 こういったことから「取り急ぎお礼まで」とは、急いでいるけれど、お礼だけをしておきます、といった意味になります。
「取り急ぎお礼まで」の概要
 ありがたいことをしてもらったときには、お礼をするのがマナーです。
 丁寧なお礼をすれば、相手は喜ぶことでしょう。
 しかし、急いでいると丁寧にそれができないことがあります。
 そんなときに使われる言葉です。
 仕事のことで説明をします。
 Aさんは他部署に資料を請求しました。
 この資料がないと仕事が進みません。
 この資料は重要な役割を持っており、Aさんにとって資料を届けてもらえることは、大変ありがたいことです。
 そして、Aさんが留守にしている間に資料が他部署から届きました。
 これで仕事が進むのでAさんは助かり、しかもすぐに届けてくれたので大変感謝をしています。
 お礼をしたいところですが、Aさんは今忙しくて、お礼をしにいくことができません。
 だからといって、何も言わないのは失礼です。
 そこで、とりあえずお礼の言葉だけをメールで伝えることにしました。
 そのときに「取り急ぎお礼まで」という言葉を使いました。
 今急いでいるのでしっかりとしたお礼はできないけれど、とりあえずお礼の言葉を述べておきます、といった意味です。
「取り急ぎお礼まで」の言葉の使い方や使われ方
 手紙やメールで使われる言葉です。
 話し言葉では使用しません。
 今目の前に相手がいるなら、丁寧にお礼ができます。
 この言葉は、手短に連絡したい場合に使うことが多いです。
「いちおう」「とりあえず」「しっかりではないけど」という意味合いがあり、目上の人に対して使用すると失礼にあたります。
 また、長文のメッセージとともには使用しません。
 急いでいるときには、長文を書く暇などないでしょう。
 それにもかかわらず、長文のメッセージと共にお礼をするのはおかしいです。
「取り急ぎお礼まで」の類語や言いかえ
「略儀ながら、お礼申し上げます」が似たような意味の言葉です。
 略儀は正式の手続きの一部を省いたものを意味します。
 申し上げるは丁寧な言葉です。
まとめ
 お礼をしたいけれど、今は急いでいてしっかりとはできない、そんなときに使われる言葉です。
 使う人を選ばないと失礼になるので、注意が必要です。


