「施行」と「施工」の違いとは?英語まで分かりやすく解説

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「施行」とは?

この「施行」は、読み方によって意味が変化するという面白い言葉です。

3通りの読み方があるので、それらを全て説明していきます。

「しこう」

まず、この「しこう」と読んだ場合には、規則や条例、法律などの決まりごとの内容を有効にすることです。

例えば、現在の内容の「貸金業法」は、2010年6月18日から「施行」されたものだ(2019年4月現在です)という形で使います。

単に何かを「実行に移す」という意味もありますが、そちらで使うには大袈裟な表現になってしまうので、あまりそちらでは見掛けません。

「せぎょう」

「せぎょう」と読んだ時には、(自分から見て)貧しい人に金品などを与えることになります。

「孤児の為に少しばかりの寄付を施行した」という使い方ですが、あまりこの意味で使われているのは見掛けません。

「せこう」

「せこう」という読み方は、上の「しこう」の場合と同じ意味になります。

よって、意味としては2種類です。

この「せこう」と言うと、下に紹介する「施工」と同じ読み方になってしまい、漢字も似ていることからそちらと間違えることがあるので、あまりこの読み方はしません。

普通は「しこう」の方で読んでください。

「施工」とは?

こちらは「せこう」と読み、建物などの建築物の工事を行うことです。

「今このビルは施工中だ」といったような使い方になります。

家やマンションから、大きな建築物(ドーム球場など)にまで使える表現ですが、あまり小さなものに対しては使いません。

プレハブがギリギリこの「施工」と呼べるクラスで、物置や犬小屋には使わない考えると分かりやすいでしょう。

「施行」と「施工」の違い

「施行」は、「せぎょう」と読む場合以外、法律などの効力を有効にすることです。

「現在施行されているこの法律によると〜」という使い方をしても構いません。

この場合には、「現在有効となっているこの法律によると〜」と解釈できます。

「施工」の方は、上の説明のように建築物に対して使う言葉なので、「施行」「せこう」と読んだとしても、意味が全く異なります。

口語では特に「施工」と間違えやすいので、「施行」「しこう」と読んで使ってください。

「施行」の使用例

施行を使った例文です。

法律などの方の意味で使っている例になります(他の使い方はまず見聞きしない為です)。

「あの法律がやっと国会を通過したが、施行はいつからだろう」

法律は、唯一の立法機関である国会を通過して、初めて施行できるようになります。

中には通過はしたものの、実際には施行されずにお蔵入りになったものも存在しています。

「罰金だと言われたが、そんな決まりがいつ施行されたんだ」

「施行」は、法律や条例などの大きな存在だけでなく、仲間内の決まりなどに対しても使える言葉なので、このような用いられ方もされる言葉です。

「例の条例が今月から施行された」

「条例」は、市町村や都道府県ごとに作れる「決まり」です。

「法律」と同じく、違反者には相応の罰則がある場合も多いですが、その法律と近くすると、どうしても軽く見られてしまう面は否めません。

しかし、きちんと守らないといけないのは言うまでもありません。

「施工」の使用例

施工を使った例文になります。

建築物に対して使う言葉なので、どれもそのような使い方です。

「あの高層ビルはいつになったら施工が完了するのだろう」

「施工」で表現できる建築物が完成することを、「施工完了」と表現します。

大きなビルになると、何年も掛かることも珍しくありません。

「あの上は、ずっと施工中のまま放り出されている」

建築業者との間で何かトラブルでもあったのか、ずっと施工中のままという家を見掛けることがありますが、近隣の安全の問題もあるので、あまりそのようなことは無いに限ります。

「あの建物は施工から三ヶ月で完成したと言っていた」

「施工から」と使うと、「施工開始から」と同様の意味になります。

本来は「着工」と言うべきですが、「施工から」でもその意味で通ると覚えておきましょう。

「施行」の英語

「施行」は英語では、“enforce”と表現します。

“The law was enforced”とすると、「この法律は施行された」という意味になります。

「施工」の英語

「施工」は英語で、“construction”です。

「施工中」“under construction”という専用の表記があるので、これを使用してください。

“That building is under construction”で、「あのビルは施工中だ」と解釈できます。

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