この記事では、「疎遠になる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「疎遠になる」とは?意味
 音信や訪問がしばらくの間ない状態になるという意味です。
 疎遠には、遠ざかって関係が浅いこと、音信や訪問がない状態が長く続いていることという意味があります。
 たとえば、高校生のころは頻繁に遊んだり、連絡をしていた友達がいたとします。
 大学に進学してからは、この友達と遊ぶことがなくなり、連絡をとることもなくなりました。
 このような状態が疎遠です。
 なるには、ある形や状態に変わることという意味があります。
 氷が水になるなどの「なる」です。
 この場合は、氷という固体から、液体という別の状態に変わっています。
 こういったことから、「疎遠になる」とは、これまでは連絡をしたり、訪問したりしていたけれど、音信や訪問がない状態に変わるという意味になります。
「疎遠になる」の概要
 親しく付き合っていた人でも、年月が経つと「疎遠になる」ことがあります。
 女性の場合、結婚・出産をするとこのようなことが珍しくありません。
 お互い独身だったころは自由に使える時間があり、一緒に遊んだり、長電話をしたりなどできるでしょう。
 しかし、結婚をして出産をすると、家事をやらなければならない、子育てもしなければならないで、自分が自由に使える時間が減ってしまいます。
 そうすると、これまで親しく付き合っていた人と一緒に遊んだり、長電話をしたりする時間を確保できず、こういったことをする機会がなくなってきます。
 交流があった状態から、交流がない状態に変わってしまうのです。
 このような変化を「疎遠になる」と表現します。
 親戚づき合いでもこういったことがあります。
 甥や姪などが小さいころは、おじさん・おばさんが一緒に遊んであげることがあるでしょう。
 おじさん・おばさんが実家に住んでいるなら、甥・姪からすると祖父母にあたる人に会うために遊びに来て、甥・姪たちに会うことになります。
 しかし、子供たちが大きくなると勉強や部活などで忙しく、あまり遊びに来なくなってきます。
 おじさん・おばさんが実家から離れると、よっぽど仲がよかった場合でないと、甥・姪とかかわることは減ってきます。
 そうして「疎遠になる」のです。
「疎遠になる」の言葉の使い方や使われ方
 これまでは連絡をしたり、会ったりしていたけれど、連絡をしたり、会ったりしなくなったことを指して使用する言葉です。
 もともと頻繁に交流をしていなかった人と、これまでと変わらずに交流をすることがない、という意味では使用しません。
「疎遠になる」の類語や言いかえ
「音信が久しく途絶える」「訪問が久しく途絶える」などが似たような意味を持つ言葉です。
まとめ
 親しくしていた人とのかかわりが薄くなるとやや悲しいですが、時間の経過とともに周囲の状況は変わってきて、音信や訪問などがなくなってしまうことがあります。
 そのような状態を意味する言葉です。


