歳をとっている人が雑談の中で、「あたり前田のクラッカー」と言っているのを、耳にしたことがある方は多いでしょう。
何を言っているかはなんとなく理解できても、由来はよくわからないという人も多いです。
この記事では、「あたり前田のクラッカー」の意味を分かりやすく説明していきます。
「あたり前田のクラッカー」とは?意味
「あたり前田のクラッカー」は、当然のことや言うまでもないことを意味する「あたり前だ」にかけたギャグ、ダジャレです。
よくある言葉と名前をかけ合わせたタイプの、古いギャグと言えるでしょう。
あたり前や当然といった言葉を、冗談めかしつつ強調して言う時に使う言葉になります。
クラッカーはパーティーグッズやアメリカンクラッカーではなく、お菓子のクラッカーを指しますが、クラッカーの意味は特に重要視されません。
「あたり前田のクラッカー」の概要
「あたり前田のクラッカー」は、1960年代に放映されていた、てなもんや三度笠という番組で、俳優がスポンサーの商品を紹介する時のフレーズが元ネタになっています。
「前田のクラッカー」は、スポンサーである前田製菓が販売していたクラッカーです。
2021年現在も前田製菓から販売されているロングセラー商品になります。
50年以上前のテレビ番組なので、実際に見ていた人はかなり高齢になっていますが、親が言っていたのを真似した人や、実際に商品を購入した人が使い続けており、古いギャグながら使う人は途絶えません。
「あたり前田のクラッカー」の言葉の使い方や使われ方
・「俺がこんなに強いのも『あたり前田のクラッカー』」
例文は元ネタである番組で実際に使われ続けたセリフです。
このセリフと同じように、「あたり前だ」という言葉の言い換え、基本的に「あたり前田のクラッカー」の後には何も言葉をつけない形で使われます。
あたり前だという言葉を元にしたギャグなので、敬語を外せない目上の人や、ギャグを言えない相手にあたり前という時には使うことはありません。
「あたり前田のクラッカー」の類語や言いかえ
「あたり前田のクラッカー」のように、日常的に使われている日本語と名前をかけ合わせたギャグは多いです。
その中でも「余裕のよっちゃん」や「冗談はヨシ子さん」「よっこいしょういち」などは、昔から多くの人に愛用されている定番ギャグであり、「あたり前田のクラッカー」と立ち位置の近い類語ということができるでしょう。
またあたり前だと冗談めかしていう言葉としては、「あたり前だの前田さん」という言葉もありますが、前田のクラッカーの方が使用されることが多いです。
まとめ
「あたり前田のクラッカー」は古いギャグではありますが、元ネタで宣伝された商品そのものと同じく何十年も愛され続けてきた言葉です。
会話の中で聞いたことがあるなら、実際に前田のクラッカーを見つけた時には買っておくと、話の種になるかも知れません。