この記事では、「あわび」と「ながれこ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あわび」とは?
ミミガイ科の大型の巻貝の総称で、日本の海岸全土に分布され、食用の貝の中でも高級なものとして流通されています。
コンブやワカメなど海草を餌にしており、体長は20cmほどになります。
外見でのオスメスの見分け方が難しいのも特徴で、肝の色で判断します。
寒冷地にて繁殖しているエゾアワビ、殻が赤褐色のメガイアワビ、特に高級なクロアワビ、サイズが若干大きめなマダカアワビなどが国産のアワビとなっており、オーストラリア産やセネガル産のアワビも輸入されています。
冷凍やボイル冷凍で流通していることの多い天然物のあわびと活けあわび中心に流通している養殖のあわびがあります。
養殖のあわびは貝殻に緑色の筋が見られる点が特徴です。
あわびの料理は酒蒸し、バター焼き、ステーキや刺し身などがメジャーです。
アワビの採取は海女さんが行うケースが多くなっており、多くの自治体で漁業権の対象になっていることから、漁業権のない人が採取すると罰せられます。
「ながれこ」とは?
「流れ子」とも表記することがあるトコブシの四国の土佐地域での呼び方で、インターネット検索ではトコブシと併記されていることが多いです。
外見上の違いとして、貝殻に空いている穴の数がアワビでは4~5個なのに対してトコブシは6~8個なため見分けがつくようになっています。
トコブシ自体は狭義のあわびと同じミミガイ科の藻食性の巻貝の一種となっており、あわびの代用品ともされますが高級な貝類で、通販などではあわびよりも取扱数が少なくなっています。
貝のサイズは7cm程度なので、キログラム単位販売が一般的な貝としては、あわびと同一の重さであれば個体数自体は多くなりますが、貝殻のサイズなどの問題もあり、身が多くなるとは言い難いです。
ながれこの料理は煮付けや甘煮が多く、食感の良さがポイントとなっています。
なお、ながれこは養殖は実験段階となっています。
「あわび」と「ながれこ」の違い
「あわび」と「ながれこ」の違いを、分かりやすく解説します。
あわびは15cm以上のサイズも見られるミミガイ科の大型の巻貝で日本では高級食材として知られています。
ながれこはあわびに似た形をしていますが7cmくらいの貝で、貝に空いている穴の数が多くなっています。
ながれこはトコブシの別名で、あわびの代用としても使われますが貝としては高級な部類です。
あわび、ながれこともに酒蒸しや煮物にして食べますが、サイズ的に大きなあわびはバター焼きなどの食べ方もあります。
あわびは養殖もありますが、ながれこはまだ養殖は実用化されていません。
まとめ
あわびとながれこは漁業権で保護されている貝類で、勝手に採ることは認められていません。
どちらも高級食材で、味や食感は近いものとされますが、サイズが大きく養殖も可能なアワビがより高級食材としての立ち位置を持っています。