この記事では、「あわよくば」の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「あわよくば」とは?意味
「あわよくば」とは、うまくいけば自分もいいことにあやかりたいという意味があり、できることなら都合よくいいことが起きたときに自分もその波に乗り、恩恵を受けたいと思う人の気持ちを言い表します。
自分ではうまくいかないことであっても、人がやることで順調にいくのであれば自分もそのタイミングに合わせて物事が前向きにいくようにしたいと思う少しずるい人の思惑を感じさせる言葉です。
「あわよくば」の概要
どこか調子がよく、いい状態であるときだけ表れて、サッとその波に乗り、恩恵を受ける人が使う「あわよくば」の「あわ」は「あわい」となり、「間」のことを表すことで「あわいがよければ」と言い表します。
この「あわいがよければ」は「都合が良ければ」という意味になり、タイミングを見計らって乗っかることで事がうまくいくと使われるようになりました。
そこから人の「運」を言い表す言葉となり、運が良ければやってみようという人の気持ちを表すようになったのです。
「あわよくば」の言葉の使い方や使われ方
人の調子いい気持ちを表せる言葉である「あわよくば」は、受け入れてくれるのであれば図々しくその言葉に甘えたいと思う人の思惑を表すときに使います。
他人がうまいこと仕事で成功したときは自分も同じように大金を稼げるようその恩恵を受けたいと思ったり、友達が参加した合コンで格好いい男性と知り合った自分も参加して、「あわよくば」いい人と出会いたいと期待するときにも使われています。
また、成功した人の行動を見て、自分もそのような現実にあやかりたい、幸せになりたいと思う人が同じ行動するその行為を指す言葉です。
類義語は「機会があれば」となり、時間が合うようであれば一緒に行きましょうと誘い、さほど親しくない相手であっても社交辞令で言うことで良い雰囲気を作ります。
「あわよくば」の例文(使用例)
・『美人が住む家の前を毎日通り、あわよくば付き合えたらいいと思う男性は多い』
・『父親の下で働いてはいるが、あわよくば独立して自分の好きなことして生きたい』
・『アイドルとして活躍する姉の恩恵を受けて、妹はあわよくば芸能人になりたいと考えている』
容姿に魅力がない人はなかなか自分から高嶺の花に声をかけられないと思ったとき、家の前を毎日通ることで美人に自分が好きであることを伝えられるため、意識してもらい、付き合えればいいと思うわけです。
また、今は親に雇われている状態であり、給料も決まっている息子がいつか独立して、自分の好きなことして金儲けがしたいというもくろみを言い表すこともできます。
そして、家族がすでに人気者であったとき、自分もその恩恵を受けて、ゆくゆくは有名人になれたら嬉しいと思うその気持ちを伝えられます。
まとめ
運が良ければ自分も人が受けた恩恵にあやかりたいという卑怯とも感じる思惑を言い表せるのがこの「あわよくば」です。
どうも調子が良く、自分では何の苦労もせずにしていい波に乗った姿は周囲から見ると卑怯に感じてしまう行為ともなります。
結局は何の努力もなく人の恩恵を受けた人は後からになり、その能力のなさから振り落とされ、自分の行為が愚かであったと気づかされることになるのです。