「いよかん」と「デコポン」とは?分かりやすく解釈

「いよかん」と「デコポン」とは?違い

この記事では、「いよかん」「デコポン」の違いを分かりやすく説明していきます。

「いよかん」とは?

いよかんは、山口県生まれの柑橘系フルーツです。

見た目はみかんとよく似ています。

この品種が発見された当初、あなどみかんの名前で扱われていました。

明治時代のことです。

その後、いよかん(伊予柑)の名前で扱われるようになったという経緯があります。

なぜなら、多くは愛媛県で栽培されているからという理由です。

愛媛県は伊予の国と呼ばれているからなのですが、昭和に入ってからは「いよかん」という名前で親しまれ、広く食されるようになりました。

一般的に、新種は品種改良が行われることによって生まれますが、いよかんの場合は偶然に誕生した品種と言われています。

見た目はみかんに似ており、香りはオレンジのようなので、このふたつが偶然的に交配したのではないかという説が有力です。

お店に出回るのは初冬からですが、一番美味しいとされているのは1月から3月頃の時期です。

手で剥くと甘酸っぱい香りが漂います。

薄皮を食べると口に残るので、面倒でも取り除いて食べると果汁たっぷりの柔らかな果肉を味わうことができます。

ひとつ100円程度の価格です。


「デコポン」とは?

とても愛嬌のある名前で親しまれているデコポンは熊本県生まれです。

不知火(しらぬい)という品種なのですが、その中でも特に甘味の強いものがデコポンとして出荷されています。

デコポンは名前と同様に形も特徴的で、大きなヘソを持つミカンのようです。

そのヘソ部分をデコと呼び、デコ付きのポンカンであるために愛称がデコポンとなったわけです。

当初は、この形ゆえに人気が無かったのですが、1900年代に東京へ出荷されて出回るようになってから、その甘みの強い美味しさと相まって一躍有名柑橘類の仲間入りを果たしました。

清見タンゴールとポンカンの交配により生まれた品種。

清見タンゴールは、これもミカン処である静岡生まれなのですが、ポンカンはインド生まれです。

その後、明治時代に日本へやってきました。

ぼこぼこの見た目の割に皮はとても柔らかく、薄皮も食べやすい点が優秀です。

ハウス栽培のものは年内のうちから出回り、自然栽培のものは2月になってからやっと出回ります。

大きさによって値段はまちまちですが、柑橘類の中では高級の部類に入り、ひとつ200円程度で販売されています。


「いよかん」と「デコポン」の違い

「いよかん」「デコポン」の違いを、分かりやすく解説します。

いよかんはバランスの良い甘酸っぱさが特徴です。

一方のデコポンは甘味が強い点が特徴です。

また、いよかんのほうが早く出回り始めるため、デコポンは5月頃まで楽しめます。

まとめ

どちらもオレンジ色が美しく、美味しいので人気です。

柑橘類はビタミンが豊富で、体調を崩しやすい寒い時期には積極的に食べたいフルーツ。

次の冬、両方を食べ比べてみてはいかがでしょう。

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