「おおむね」と「あらかた」の違いとは?分かりやすく解釈

「おおむね」と「あらかた」の違いとは?違い

この記事では、「おおむね」「あらかた」の違いを分かりやすく説明していきます。

「おおむね」とは?

「おおむね」は、だいたいの趣旨やあらまし。

その状態が大部分を占めることを意味する言葉です。

「おおむね」が占める割合において、厳格に何割かということは決まっていません。

あくまでも、だいたいといった形で、使用する人の感覚、聞く人の感覚によって「おおむね」の割合は異なります。

「おおむね」は、「おおよそ」「だいたい」「ほぼ」「ほとんど」「約」「ほぼほぼ」「大半」などと言い換えることができることからも明確な割合がないということがわかります。

英語で言えば、「おおむね」「Roughly」です。


「おおむね」の使い方

ものごとの程度を示す使い方が主な使い方となる「おおむね」

そのため、「おおむね完成している」「おおむね良好」「おおむね予定通り」「おおむね平均並み」「おおむね健康」などといった使い方となります。


「あらかた」とは?

全部までとはいかないものの、ほぼそれに近い状態を意味する「あらかた」

100%とはいかないものの大まかに見れば、ほとんど全部と言えるほどの状態を意味する言葉です。

「あらかた」は、「大抵」「大部分」「大体」「ほぼすべて」「大方」などと言い換えることができ、類語からもほとんど全部であるといったことがわかります。

英語で言えば、「あらかた」「〈大部分〉 for the most part; mostly」「〈ほとんど〉 almost」「〈概略〉 on the whole. 」となります。

「あらかた」の使い方

ほぼ全部に近いことを意味する使い方となる「あらかた」

そのため、「あらかた完成した」「あらかた片付いた」「あらかた合っている」「あらかた終わった」などといった使い方となります。

「おおむね」と「あらかた」の違い

程度を表す言葉となる「おおむね」「あらかた」

その程度が示す内容に微妙な違いがあります。

「おおむね」は、概要とも言い換えることができ、全体の主な点をつかんでいる状態を意味し、「あらかた」は、大まかに見ればほとんど全部の状態を意味しています。

そのため、「おおむね完成している」「あらかた完成している」とでは、それぞれニュアンスが異なってきます。

「おおむね」の例文

・『健康診断の結果、おおむね健康だと言われ安心しました。』

・『その書類は、おおむね完成しているので安心してください。』

・『今年の冬の気温は、おおむね平均並みと出ています。』

・『おおむね予定通りにプログラムは進行しています。』

「あらかた」の例文

・『今日の作業は、あらかた終わりました。』

・『夏休みの宿題は、あらかた終わりました。』

・『引っ越しの荷造りもあらかた完了しました。』

・『あなたが言っていることは、あらかた合っています。』

まとめ

どちらも、数字で表すことができない言葉となります。

そのため、用いる際には、相手に誤ったニュアンスで伝わらないよう注意が必要です。

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