「お前の目は節穴か」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「お前の目は節穴か」とは?新語・ネット用語

この記事では、お前の目は節穴かの意味を分かりやすく説明していきます。

お前の目は節穴かとは?意味

お前の目は節穴かとは、本来なら見えていいはずのものが見えないという愚かな間違いをする人に対して使う言葉です。

目の前にある物は普通に見れば見えるというのに、見えていない人に対して怒りと驚きを込めた気持ちを伝えるときに言う言葉になります。

また、今まさに見ているというのに、その物の本質がまるで見抜けていないところにがっかりしてしまった人が使う言葉です。

どうしてこんな簡単なことが見えないのか、どうしてしっかり見て調べようとしないのかその気持ちを遠回しに伝える言葉なのです。


お前の目は節穴かの概要

木材の価値というのは節がない方がより高級品とされていますが、節が多いと価値がなくなり、見栄えが良くないため価値が下がります。

家の柱にするには節穴があると見栄えが悪いため建築には向いていないため等級が下がり、買い手がつきにくくなってしまうのです。

しかも、見栄えだけではなく、穴がぽっかりと開いてしまうその木材は使い物にならないわけです。

そこで、「お前の目は使い物にならないのか」という意味でこの言葉が使われるようになりました。

他の言い方としては「お前には目が付いているのか」と罵るときにも使える言葉になります。

初出とされるのは仮名垣魯文という江戸末期に活躍した新聞記者が書いた「西洋道中膝栗毛」でした。

現代においてはドラマ“謎解きはディナーのあとで”に出演した嵐の桜井翔さんが演じる影山という執事が「お嬢様の目は節穴でございますか」と聞く場面があり、ここから若い世代に広まり、言葉を使う人が増えたのです。


お前の目は節穴かの使い方や使われ方

目の前のことが見えていないので失敗する人に対して使われる言葉であり、罵ることで相手に情けないところに気づかせるとき使う言葉です。

瞼がしっかり節の穴のように開いているというのに、目の前の光景が見えていないのですからどうしようもないという気持ちを表す言葉でもあります。

洞察力のなさや、悪いものかさえわからないほど役に立たない両目はただの穴と同じだと注意し、「よく目を向けろ」と忠告するときにも使われている言葉です。

このお前の目は節穴かの反対の言葉として使われているものとしては「お前、眼力がある」で、「お前は目が利く」という意味で人を褒めるときに使われています。

お前の目は節穴かを使った例文

・こんなにも目の前にあるというのに探しているお前の目は節穴か。

・このような簡単な問題も解けないのなら、お前の目はただの節穴だ。

・分かりやすく書類に説明文を書いてやったというのに分からないようではお前の目は節穴だな。

目の前に探しているものが置いてあるというのに見えていないのですから、怒る気にもならないという意味も込めて使います。

また、簡単な問題すら解けない人に対し、目がついていても役に立っていないことは残念だと思う気持ちを伝えるときにも使える言葉です。

また、書類に説明を詳しく書いたというのに理解できないその人に対してどうしようもない気持ちを伝えるわけです。

まとめ

目の前で起きていることが見えていないは、分からず人に聞いてくるなど、本当に困った人に対してお前の目は開いているのかと聞きたくなるときに使う言葉です。

本当にどうしようもないほど残念に見える人に対して使われる言葉であり、やり場のない怒りを抑えられないのなら「見えているのか」と注意するよりも「お前の目は節穴か」と言ってみた方がより相手を軽薄している気持ちが伝わるでしょう。