この記事では、「お客様各位」の意味を分かりやすく説明していきます。
「お客様各位」とは?意味
「お客様各位」は、一応、形式上は相手に敬意を払った言葉で、各々のお客様という意味になります。
ただ、この日本語は、本来の日本語としてはあまり良い日本語ではなく、その理由はお客様が敬語でありつつ各位も同分に敬語であるため、2つの敬語が合わさり尊敬語を重ねすぎているのです。
「お客様各位」の概要
「お客様各位」という言葉は、実はお店側の態度もかなり重要です。
何故なら、お客のことを様付けで呼ぶということは、尊敬の念があると踏みその上で各位についても同様に尊敬の念があると強く感じさせるため、お客のことをないがしろにしないという印象を一応強く感じさせます。
その為、この言葉を使用したからにはお客様をないがしろにしては、単なる口先だけの文面を取り計らっただけの店舗であると結論付けられ、かえってお客側の印象が悪くなるのです。
特に飲食店に家電量販店に自動車ディーラーなどは接客が重要でお客側の逆鱗に触れる部分が「お客様各位」と実際の店員の態度が異なる点でお客側が激怒するため、必ず、「お客様各位」という言葉を使用する場合、店員となる者は、態度に気を付ける必要性があるのです。
「お客様各位」の言葉の使い方や使われ方
「お客様各位」は、お店側がお客全員に対して丁寧に何かを伝える際の文言として使用し、文書でお客全員に対して何かを伝える際に使用します。
「お客様各位」を使った例文
・『お客様各位、当店は今日をもってして倒産しました』
この例は、一応利用者であるお客に対して丁寧に応対しているのですが、倒産したというだけの事実を伝えるために丁寧な言葉を装っているだけです。
よって、この言葉を使用したところで、倒産した事実は利用者にとっては喜ばしいことでは無い上、何故変にお客に敬意を払っているのかという疑問も生まれます。
・『お客様各位には、日頃より感謝を込めまして○○をプレゼントいたしますのでつきましては当店までお越しください』
この例は、お客あてにあてたはがきなどで見られる文言で、お客の人たちには日ごろからお世話になったのでプレゼント品を渡すので当店まで来てくださいということをとても丁寧に伝えた例です。
まとめ
「お客様各位」という言葉は、丁寧に応対をしている分、問題となるのは、この文言を使用したお店側の態度です。
どんなに文章でお客のことをたてて尊敬やお世話になったことを打ち出していても党のお店に訪れたお客が店員が失礼だということを強く感じれば、「お客様各位」と書いた書面は嘘だったとなります。
よって、このテンプレートの言葉は、教育が行き届いている会社でしか使用するべきではありません。
もっと言えば、この言葉を使用するということは、顧客に対して丁寧に応対をしてくれると利用者側が感じてしまうので教育が行き届いていないお店側はこの言葉を使用すれば顧客側の神経を逆なでする行為になりますので場合によっては、文面の嘘が指摘されたうえで信用も失い顧客も失います。