「お気遣い痛み入ります」とは?ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「お気遣い痛み入ります」とは?
はじめに「お気遣い痛み入ります」の意味を解説していきます。
「お気遣い」は「相手の配慮」を意味する言葉です。
また「痛み入る」は「おそれいるさま、申し訳なくおもうさま」を表しています。
そのため、文章全体としては「配慮申し訳ない」という内容を敬語表現で丁寧にしたものなのです。
「お気遣い痛み入ります」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「お気遣い痛み入ります」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、上司が会議の前に声をかけてくれました。
「今日の会議では、君が話始める前に私が口火を切るから、君はそのあとで遠慮なく進めてくれたまえ」と言われました。
このような場合に、上司に対して「お気遣い痛み入ります」と伝えれば、相手の配慮に対する感謝の気持ちを伝えることができるのです。
この言葉を使う場合は、表現が過剰になる可能性に対して注意が必要です。
たとえば、相手がエレベーターの開くボタンを押してくれただけなのに使っては、大げさすぎる表現なのです。
このような場合は「ありがとうございます」だけで十分でしょう。
「お気遣い痛み入ります」を使った例文
ここでは「お気遣い痛み入ります」を使った例文を挙げていきます。
これらの例文から分かる通り、それなりに重要な事項、手間がかかるであろう事項に対して使用するほうが効果的であることが分かるはずです。
・『新体制については、お気遣い痛み入ります』
・『会議の段取りについては、お気遣い痛み入ります』
・『事前の根回しについては、お気遣い痛み入ります』
「お気遣い痛み入ります」の類語や敬語での言いかえ
それでは「お気遣い痛み入ります」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「お気遣い痛み入ります」の類似表現
まず 「お気遣い痛み入ります」の類似表現について解説します。
「お気遣い」は「お心づかい」や「ご配慮」と言い換えることができるでしょう。
表現は異なりますが、意味としては同じになります。
「お気遣い痛み入ります」の敬語表現
つぎに「お気遣い痛み入ります」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「お気遣い誠に恐縮でございます」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「お気遣い痛み入ります」という表現は、相手の配慮に対して感謝を示す場合には、非常に便利な敬語表現であると言えます。
それだけに、安易に使用せずに、使う対象には十分に配慮するとよいでしょう。