「お眼鏡にかなう」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「お眼鏡にかなう」とは?意味と使い方

この記事では、慣用句の「お眼鏡にかなう」の意味を分かりやすく説明していきます。

「お眼鏡にかなう」とは?意味

「お眼鏡にかなう」の読みは「おめがねにかなう」で、「目上の人から評価されること」を表す慣用句です。

比較的よく知られた慣用句ですが、以下に改めて詳細に説明したいと思います。


「お眼鏡にかなう」の概要

「お眼鏡にかなう」「御眼鏡にかなう」「お眼鏡に適う」、さらに「眼鏡にかなう」と表記されることもある慣用句です。

「お眼鏡にかなう」の慣用句を構成している言葉毎にに分解して意味を説明したいと思います。

まず「眼鏡」を辞書で調べると、「近視や遠視等の視力異常を補正する器具や、強い光から目を守るいわゆるサングラス」の意味と、「 物の善悪や可否を見極めること」の意味と記述されています。

「お眼鏡にかなう」における「眼鏡」は上記の2番目の「 物の善悪や可否を見極めること」の意味で使われているものです。

次に「かなう(適う)」の言葉は、「ぴったり合う」「ちょうど良い」「期待や要求を満たす」を意味の言葉です。

従って、この2つの言葉で構成される「お眼鏡にかなう」の文字通りの意味としては、「物の善悪や可否を見極めると、ぴったり合う」となり、転じて「厳しい鑑識眼をもつ人物を満足させること」すなわち「目上の人から評価されること」の意味となるのです。

ここで注意が必要なのは、「お眼鏡にかなう」は、基本的には自分よりも歳上や、役職が上の人から気に入られ、評価を受けることに使われる慣用句で、目下の人が目上の人に対して使うべき言葉ではない点です。

使い間違えると失礼になるのでしっかり覚えて置きたいものです。

また、この「お眼鏡にかなう」として「目上の人に評価される」場合にも、それはその目上の人の個人的な考えによるもので、絶対的な評価基準などはありません。

従って、同じ人物が評価する側の目上の人により、「お眼鏡にかなう」こともあれば、そうではないとされることもあります。

この点も理解しておくべきと言えます。


「お眼鏡にかなう」の言葉の使い方や使われ方

「お眼鏡にかなう」の慣用句は、以下の例文のように使われます。

・『彼はプロジェクトリーダーのお眼鏡にかない、若くしてメンバーに抜擢された』
・『いくら優秀な選手でも監督のお眼鏡にかなうことがなければ、試合に出ることが出来ません』
・『料理評論家のお眼鏡にかない、高い評価を得ても、それはその評論家の好みに合致しただけのことと言えます』

「お眼鏡にかなう」の類語や言い換え

「お眼鏡にかなう」の類語や言い換えとしては、「満足のいく」「満足できる」「文句ない」「悪くない」などを挙げることが出来ます。

まとめ

「お眼鏡にかなう」とは、「厳しい鑑識眼をもつ人物を満足させること」の意味であり、すなわち「目上の人から評価されること」を意味する慣用句なのです。

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