「この上ない喜び」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「この上ない喜び」について

感情を表す表現は喜怒哀楽に合わせてそれぞれ様々な言葉があります。

その中でも特に強い喜びを表す際には「この上ない喜び」という言葉で表現されます。

しかし日常会話の中で使うことは少ないため、使い方やその意味を誤らないためにも正しく理解しておく必要があります。

「この上ない喜び」の意味とは

「この上ない喜び」という言葉は喜びを表す言葉ですが、その中でも特に強い喜びを意味しています。

「この上ない」という言葉は物事において「それ以上がない・勝るものがない・最高・最上級」といった意味となります。

そのため喜びの程度としては最上のものを表すこととなります。

そのため「この上ない喜び」には周囲に対してこれまでにないほどに非常に喜んでいることを伝える意味も持ちます。

「この上ない喜び」の言葉の使い方

「この上ない喜び」という言葉は非常に強い喜びの感情を持った時に用いられます。

その際、ただ言葉にするのではなく周囲に対して「この上ない喜び」であることを伝えるために用いることが多いです。

また紙面にて文章で用いる場合には過去に体験・経験したことに対して「この上ない喜び」を感じたという表現になります。

「この上ない喜び」は喜びの程度から曖昧に多用できる言葉ではないため、何を対象としているかを明確にしたうえで用いる必要があります。

「この上ない喜び」を使った例文

「この上ない喜び」という言葉は日常で使う機会は少ないのですが、その意味の重さから適切な使い方が求められます。

実際にどのように使うか、例文とその解釈を紹介します。

「この上ない喜び」の例文1

「この大会で初めて優勝できてこの上ない喜びを感じています。」

ここでは大会での優勝という経験に対して「この上ない喜び」を感じていると伝えています。

大会での優勝経験はないため、初めての経験に対しての喜びとなります。

比較対象がないことからも最高・最上級となるため「この上ない喜び」と表現されます。

「この上ない喜び」の例文2

「友人に『長年行きたかったアメリカで生活できて、今この上ない喜びを感じている』と手紙を送った」

この場合、友人に対して手紙の中で書かれています。

書き手は長年憧れていたアメリカで生活しており、その生活に対して「この上ない喜び」を感じているとされます。

「この上ない喜び」の例文3

「子どもが生まれてから大変な日々だけど、それでも毎日この上ない喜びを感じているよ」

ここでは子供が生まれてからの生活に対して用いられています。

子育てをする生活は大変も、その生活の中に非常に強い喜びを感じているとしています。

「この上ない喜び」の英語と解釈

「この上ない喜び」という言葉を英語で表現する際、最高級の喜びとなるため幸福・至福という表現にその程度を表す言葉が続きます。

そのため「至福」を表す“blissful”“most”“ultimate”といった言葉が続きます。

また幸せを表す“happiness”に最高を表す“supreme”が続くことでも表現されます。

他にも“sheer pleasure”とも表現され、単語自体の持つ意味に応じて「この上ない」の意味を持つ単語を付与するかで表現が変化します。

「この上ない喜び」の類語や類義表現

「この上ない喜び」という言葉は日常で使う機会は少ないのですが、類語・類義表現は多く存在します。

場面・状況に応じて使い分ける上でもどのような言葉があるか例を紹介します。

「天にも昇る心地」

この言葉の意味として非常にうれしいという意味を持ちます。

「天にも昇る」は昇天するほどの強い喜びの表現とされており類語として扱われています。

「無上の喜び」

この言葉はこの上ないほどの喜びと意味されます。

「無上」には「上が無い」という意味合いを持ち、その対象は「喜び」となるため「この上ない喜び」と同義の言葉として扱われています。

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