「お払い箱」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「お払い箱」とは?意味と使い方

この記事では、慣用句の「お払い箱」の意味を分かりやすく説明していきます。

「お払い箱」とは?意味

「お払い箱」の読みは「おはらいばこ」で、「いらなくなったものを捨てたり、捨てられたりすること」を意味する慣用句です。

広く知られている慣用句と言えますが、改めてその語源等、詳細に説明したいと思います。


「お払い箱」の概要

「お払い箱」の意味は「いらなくなったものを捨てたり、捨てられたりすること」ですが、その語源は以下の通りです。

「お払い箱」は、本来は「お祓い箱」と書くのが正しい表記で、この「お祓い箱」は伊勢神宮にある「お祓いの札」を入れておく「箱」のことを指す言葉です。

ご存知の通り、お札は毎年新しいものを頂き、古いものはお返しするのが習わしです。

そこから転じて「不用になった古いものなどを処分すること」「お払い箱」と称するようになったのが、その語源とされています。

この「お払い箱」は元々は、「不用となった品物を処分すること」を意味していましたが、それが拡大使用され、今日では「もの=品物」だけでなく、人に対しても使われる言葉となり、「会社から解雇される」「会社からお払い箱にされた」と使ったりもします。


「お払い箱」の言葉の使い方や使われ方

「お払い箱」の言葉は、以下の例文のように使われます。

・『長く使って来たエアコンですが、電力効率が悪く、お払い箱にして最新機種に買い替えました』
・『こんなに短くなるまで使った鉛筆ですが、もうこれ以上は使うのが困難で、お払い箱にします』
・『断捨離で古くて使わなくなったものを沢山、お払い箱にしました』
・『彼のようにいい加減な仕事ばかりをしていると、いつかお払い箱になる可能性があります』
・『上司に、お前のように無能な社員はお払い箱にしたいよと言われてしまった』
・『冗談交じりに、定年退職になると同時に、妻からお払い箱にされるとの言葉をしばしば聞きます』
上記の例文では、最初の3つが「もの」に対して使われる例で、後の3つが「人」に使われる例です。

「お払い箱」の慣用句は、「もの」にも「人」にも使われる言葉である事を覚えておかれると良いでしょう。

「お払い箱」の類語や言い換え

「お払い箱」「もの」に対して使う場合の、言い換えとしては、「廃棄処分」「廃棄する」「処分する」「断捨離」などを挙げることが出来ます。

また「人」に対して使われる場合には、「解雇」「クビ」「お役御免」「厄介払い」「肩叩き」「引導を渡す」などと言い換えることが出来ます。

まとめ

「お払い箱」とは、「いらなくなったものを捨てたり、捨てられたりすること」を意味する慣用句です。

この慣用句は、不用となった「もの」に対して使われると共に、「人」に対しても使われます。

「人」に対して使われる場合には、「解雇」「お役御免」「厄介払い」などの意味で使われるのが一般的です。

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