この記事では、けしからんの意味を分かりやすく説明していきます。
けしからんとは?意味
けしからんとは、人がやる行為に怒りを感じるときに使われる言葉です。
人が嫌がるようなことをしたり、迷惑をかけるような行動をやる人に対して叱るときに発する言葉でもあります。
どうして人が嫌がるようなことをやってしまうのか、大人としてみっともないことをする人に対して使う言葉でもあります。
道理にはずれている行動や、はなはだよくない行為する愚か者を軽薄するときにも使われています。
けしからんの概要
常識がない行動や言動する人を叱咤するときに「けしからん」と怒りの感情を込めて言います。
「よくないな」と思う怒りの気持ちと、「どうしてそのようなことをするのか」と疑問する気持ちを込めた感情表現を過大に表したいとにもよく使われています。
この言葉を使う人は主に中高年の男性が多く、年下の酷い態度や言葉に怒りを感じたとき「けしからん」と怒るわけです。
あまり目上の人には使わない言葉であり、あくまでも年下が見せる軽薄な態度や姿勢を叱咤するときに使われています。
「怪しからん」と書くけしからんの語源は、「怪し」という古語の形容詞の未然形です。
そして、「けしから」という言葉に打ち消しの意味がある「ず」を付け足し、「けしからず」が「けしからぬ」に変わり、現在使われている「けしらかん」となりました。
けしからんの言葉の使い方や使われ方
職場では、態度が悪い部下に対して、その問題を見直させようとするとき「お前は態度が悪いから見直せ」と叱るときに使います。
また、不快極まりない行動や言動に対して煮えくり返る思いに包まれた人は、そのやり場の無い怒りを言葉に込めて言い放つときにも使われている言葉です。
けしからんを使った例文
・近頃の若者の行動は目に余る。全くもって、けしからん。
・ろくに検品もせずに発送するとは客への配慮が足りないからだ。けしからん。
・露骨な態度を見せる社員なんだ。こんな社員をよこす上司もけしからん。
近頃の若者の行動は自己中心で、人のことを考えない言動を見せるところに腹が立った人がその気持ちを激しく表すときに使います。
しっかり検査もせずに商品を発送する会社の管理の悪さに怒りを持つ人の感情を表します。
また、取引先との商談が成立しなかったことで、社員がふて腐れた態度を見せたとき、上司の教育がなっていないと腹を立てた人がその気持ちを表します。
まとめ
年下の態度が悪かったり、言葉の使い方が悪いと感じるときに怒りを表現する「けしからん」という言葉は、年上の男性がよく使う言葉です。
若い世代よりも、年配の人が世の中の道徳がない様や出来事、人物に対して「なんということだ」と自分が腹を立てている様を表現するときに使っています。
あきれた態度や酷い言動が目立つ人に出会ったとき、「けしからん」と伝えてみれば、相手に腹を立てている気持ちを伝えられるでしょう。