「間男」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「間男」

この間男という言葉は、聞かないで済むならそれに越したことはありませんが、そのような存在を表現する時にはこの一言だけで済む便利な言葉でもあります。

通常は人を表す為に使いますが、行為に対して使うこともできます。

一般に「まおとこ」と読みますが、「まお」と読んでも間違いではありません。

「間男」の意味

間男とは、妻の浮気相手の男性を指して使う言葉です。

また、あまり見られませんが、浮気(不倫)行為自体を指して使う場合もあります。

逆の場合を指す、夫の浮気相手の女性は「間女」などとは呼ばず、この表現の対象は男性限定です。

そして、婚姻関係にない女性(まだ交際の段階)の浮気相手には使いません。

妻の浮気相手であることが条件です。

「間男」の由来・語源

間男の語源に関しては諸説あり、「間『の元は』魔」で、「大切な妻に手を出す悪魔のような男」からきているという説もありますが、有力なのは、「夫婦の間に入り込む男」です。

一般には後者の方が語源とされており、「マ男」と表現する場合もあります。

別の言い方として、「間夫」(まふ)と使うこともあり、昔の小説などではこちらで見掛ける場合も少なくありません。

「間男」の類語と解釈

上で「間男」の女性版(夫の浮気相手の女性)に当たる言葉は「間女」ではないと書きましたが、別の表現で「泥棒猫」(どろぼうねこ)という俗語を使うことが多いです。

婚姻関係にはない男性の浮気相手に対しても使える言葉で、恋愛ドラマではお馴染みのセリフの1つです。

尚、「間女」という言葉がない訳ではなく、このように表記した場合には「あいのおんな」と読み、昔の遊女(生業で男性を誘って金銭で関係していた女性)の俗称です。

現在でもそのような女性が(行為の良し悪しは別として)居ないこともありませんが、この「間女」とは呼びません。

あくまで昔の言葉で、「好色一代男」という江戸時代の文芸作品では言葉と共に、そのような存在が多く登場しています。

「間男」の言葉の使い方

間男は、前述のように使わないに越したことはない言葉です。

しかし、そのような存在が居る(居た)場合には、それを一言だけで簡単に表現できる言葉でもあります。

この間男が原因で、暴力沙汰や離婚などに発展することも少なくないので、この言葉を見聞きした際には、その後に修羅場が待ち構えているかも知れません。

「間男」を使った例文・解釈

間男を使った例文です。

いい意味で使うことは絶対にない言葉なので、どれもあまり見ていて気分のよいものでもありません。

「間男」の例文1

「最近気付いたが、どうやら妻に間男が居るようだ」

妻に浮気相手が居ることが分かったと言っている例文です。

間男は昔から使われている言葉ですが、現在でもこのように、普通に妻の浮気相手を指して使えます。

「間男」の例文2

「間男は1人だけではなかったようだ」

妻に2人以上の浮気相手が居たと表現しています。

すごいことになっていますが、この例文で分かるのは、間男は特定の誰かとして使う言葉ではないということです。

そのまま「浮気(不倫)相手の男」と置き換えることができます。

「間男」の例文3

「間男と言うより破れ笠のようだが、許す訳にはいかない」

この「破れ笠」(やれがさ)とは、滅多に使わない言葉ですが、俗に「間男ではあるが、あまり要求されない男性」のことを指して使います。

それでも浮気相手には変わりないので、存在に怒って当たり前でしょう。

「間男」の例文4

「友人に間男だと勘違いされて、えらい目に遭ってしまった」

友人の妻に手を出すというシチュエーションは、ドラマではよく見られますが、実際にそんなことがあった場合には大変なことになってしまうでしょう。

当然ですが、そのようなことは決して考えてはいけません。

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