この記事では、「じじいの冷や水」の意味を分かりやすく説明していきます。
「じじいの冷や水」とは?意味
高齢者が年齢にふさわしくない行為をすることを、警告したり、冷やかしたりする言葉です。
高齢者でも、まだまだ若い世代の人たちのように元気な人がいます。
しかし、心は若くても体はついていけません。
若い人と同じように走ろうと思っても無理だし、若い人のように冷たいものをがぶがぶ飲むと体に障ります。
無理をすれば体を壊すことでしょう。
若い人のようなことを高齢者がすると、危険ないのです。
「じじいの冷や水」の概要
「年寄りの冷や水」ということわざがあり、この言葉の「年寄り」を「じじい」に置き換えています。
「じじい」とは高齢の男性のことです。
高齢の女性は「ばあば」といわれます。
これらの言葉は、高齢の男性や女性をののしっていう言葉です。
たとえば、道を歩いていて高齢者とぶつかったとします。
気が短い人だと「おい、じじい。
どこみて歩いてるんだよ」などいうことでしょう。
このとき、相手に対してののしりの気持ちが込められています。
「冷や水」とは、冷たい水のことを指しているという説と、砂糖水を指しているという説があります。
冷たい水とは、冷蔵庫でキンキンに冷えた水のことではなく、湯冷ましでない水のことです。
冷たい水を浴びるという意味ではなく、湯冷ましでない水を飲むことを指しています。
砂糖水の意味の冷や水とは、江戸時代ころに売られていたものです。
夏は水がなまぬるく、そのまま飲んでもおいしくありません。
そこで、甘味料などを加えた冷や水と呼ばれるものが売りに出されていました。
若い人たちは、さまざまな冷や水を好んで飲んだようです。
高齢者も好んで飲む人がいたようですが、高齢者には湯冷ましがよいとされていました。
高齢者が冷や水を飲むことは、年齢にふさわしくないのです。
年齢にふさわしくないことをすると、周囲のものは心配になります。
この言葉は、高齢者を気遣っているといえるでしょう。
また、冷やかしの意味もあります。
「じじいの冷や水」の言葉の使い方や使われ方
高齢者を気遣うときや、冷やかしで使用をします。
「じじい」は高齢者をののしっていう言葉なので、気遣う意味よりも冷やかしの意味で使われることの方が多いです。
「じじい」を「年寄り」とした場合は、気遣いの意味でも使われます。
「じじい」という言葉を使用していますが、男性だけでなく女性も含めた高齢者を指しています。
「じじいの冷や水」の類語や言いかえ
「無謀」「無茶」が意味が近い言葉です。
結果に対する深い考えがないことを意味しています。
高齢者が冷や水を飲むのは、結果を考えていないといえるかもしれません。
年齢を考えずに無理をすれば、体を壊す心配があります。
まとめ
「年寄りの冷や水」ということわざがあり、「年寄り」の部分を「じじい」に置き換えた言葉です。
冷やかしの意味が含まれています。