この記事では、「せっかち」と「いらち」の違いを分かりやすく説明していきます。
「せっかち」とは?
気が短い様子や先へ先へと進んでしまう、忍耐強くなく待ちきれないさま、を意味する「せっかち」。
その様子から、落ち着きがない人を指す言葉ともなります。
語源は、「せく(急ぐ)」と「かち(勝ち)」が合わさった言葉となり、一般的に平仮名で記されることが多い「せっかち」ですが、漢字で記す場合は「急勝」と書きます。
せっかちな人の特徴としては、早口の人が多く、話ひとつでもスピード重視となるため、ついつい、早口で話してしまう癖があります。
また、「せっかち」の人は頭の回転もよく、今後の予定などを考えながら、効率よく行動することができます。
また、決断力も早い特徴があります。
ただし、必ずしも、「せっかち」な人が効率よく行動することができるというわけではなく、時には急ぎ過ぎて失敗してしまうこともあります。
そのほか、食べるのが早い、時間を無駄にしたくない、などといった特徴があります。
「せっかち」の使い方
「せっかち」の使い方としては、「あの人は、本当にせっかちな性格の人だ」や「生まれつきせっかちな性分はなかなか治りません」といったような使い方があります。
そのほか、「せっかちな一面を持つ人」などといった使い方があります。
「いらち」とは?
せかせかと騒がしく落ち着きがない様子を意味する「いらち」。
大阪の方言で、イライラしがちですぐに怒ってしまう、怒りっぽい性格の人を指す言葉となります。
「いらち」の人は、とにかく、いつも、せかせかしている人が多く、落ち着きがありません。
また、それだけなら良いのですが、「いらち」の場合は、せかせかして落ち着きがないだけでなく、そこに、怒りっぽいが付け加えられるため、たちが悪いとも言えます。
いわば、「いらち」は、短気でせっかちを合わせ備えたような性格の人を指す言葉となります。
「いらち」の使い方
「いらち」の使い方としては、「あの人は、本当にいらちで困ってしまいます」や「いらちな性格のせいで、いつも、家族に迷惑をかけてしまいます」といったような使い方があります。
「せっかち」と「いらち」の違い
「せっかち」と「いらち」の違いは、意外と明確です。
「せっかち」は、先々を考え、常にスピード重視で行動する、待つことができない、といったような意味がある一方、「いらち」は、待つことができないだけでなく、待つことに対し、すぐにイライラしてしまう人や怒りっぽい人を意味する言葉となります。
そのため、「せっかち」に比べ「いらち」の人の方が人間関係において、少し嫌われてしまう傾向にあります。
まとめ
以上が、「せっかち」と「いらち」の違いです。
「いらち」が大阪の方言であるといった違いだけでなく、その内容にも微妙な違いがあるため、使用する際には適した使い方を選択しなければいけません。