この記事では、「そして」と「また」の違いを分かりやすく説明していきます。
「そして」とは?
「そして」には、接続詞の意味・用法があります。
「そして」とは「前に述べた事柄を受ける形で、それに続いて起こる事柄を述べる場合」に使う接続詞で、「それから」とほぼ同じ意味になります。
「そして」には、「前に述べた事柄につけ加える・さらに(その上)」という接続詞の意味もあります。
例えば、「彼女はポップス・ロック、そしてクラシックにも造詣が深いのです」などの文章で使用できます。
「また」とは?
「また」には、副詞と接続詞の意味があります。
副詞としての「また」は、「前にあった物事が再び起こるさま」や「同じく・ひとしく」を意味しています。
「また」には、「その時とは別であるさま」や「その上に加わるさま」、「驚きや疑問の気持ちを示す・まったく」といった意味もあります。
接続詞としての「また」は、「複数の物事を並べて列挙する時」や「その上に何かを付け加える時」、「複数の選択肢のどれを選択しても良いという時」に使うといった用法になります。
例えば、「僕は肉も魚もまた野菜も好きなのです」や「彼は歌手であり、また俳優でもあります」といった例文で使えます。
「そして」と「また」の違い!
「そして」と「また」の違いを、分かりやすく解説します。
「そして」と「また」はどちらも「前に述べた事柄に何かを付け加える時に使う接続詞」としての用法では共通していますが、「そして」という接続詞には「前に述べた事柄から時間が経過して、次の事柄が起こる」という意味のニュアンスがある違いを指摘できます。
そのため、「そして」という接続詞は「それから」という言葉に言い換えられますが、「また」のほうは「それから」という表現に言い換えることはできないのです。
例えば、「彼は息苦しさを感じていました。
そして、数分後には意識を失ってしまったのです」といった文章で「時間経過」を示している「そして」を、「また」という接続詞には置き換えられないという違いがあります。
まとめ
「そして」と「また」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「そして」とは「前に述べた事柄を受ける形で、その後に(前件から時間が経過して)続いて起こる次の事柄を述べる・それから」を意味していて、「また」は「前にあった物事が再び繰り返されるさま」「ひとしく」「そのものとは別であるさま」などを意味している違いがあります。
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