この記事では、「その節」と「その折」の違いを分かりやすく説明していきます。
「その節」とは?
「その節(そのせつ)」とは、「あの時・その時」や「主に過去のある時点を指示して使う言葉」を意味しています。
「その節」という表現は、「その節はお世話になりました」と過去のある時点を指して使うこともできるし、「その節はよろしく」と未来のある時点を指して使うこともできます。
ただし、実際の用法・使用例では「過去のある時点を指示する使い方」が圧倒的に多くなっています。
「その折」とは?
「その折(そのおり)」とは「その時・その節」を意味している言葉で、「何かが行われる特定のタイミング」を前提にした表現になっています。
例えば、「その折に詳しい事情を説明させて頂きます」の例文では、「次に面会するそのタイミングで」という「過去のある時点のタイミング」を意識した意味のニュアンスがあります。
「その折」の表現は「過去のある時点」だけではなく、「その折はよろしくお願いします」のように「未来のある時点・タイミング」についても使うことができます。
「その節」と「その折」の違い!
「その節」と「その折」の違いを、分かりやすく解説します。
「その節」も「その折」も「あの時・その時といった過去のある時点」を指示するという共通の意味を持っています。
ただし、「その節」は「主に過去のある時点」を意味していて、「その折」のほうは「過去のある時点+未来のある時点」を意味している違いを指摘できます。
厳密に言えば、辞書的な意味では「その節」も「その節はよろしくお願いします」というように「未来のある時点」を示すことができますが、実際の用例では「過去のある時点」を示すことが多くなっているのです。
そのため、「(来週は勉強会に参加しますので)その節はよろしくお願いします」よりも、「その折はよろしくお願いします」のほうがよく使われる自然な響きの表現になる違いがあります。
まとめ
「その節」と「その折」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「その節」とは「その時やあの時・主に過去のある時点を指す言葉」を意味していて、「その折」は「その時やその節・過去あるいは未来のある時点(タイミング)を指す言葉」を意味している違いがあります。
「その節」と「その折」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。