「ちょける」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「ちょける」とは?新語・ネット用語

「ちょける」とはどのような意味で使われる言葉なのでしょうか。

今回は、「ちょける」の意味とよく似た使われ方をされる類似表現について解説します。

「ちょける」とは?意味

「ちょける」とは、「真面目な態度をとらずふざけること」を意味する言葉です。


「ちょける」の概要

「ちょける」という言葉は使われる地域に大きな偏りが見られる方言の一種です。

関西地方では当たり前に使われている言葉ですが関東地方ではほとんどなじみがありません。

全国進出した関西芸人がテレビなどで多用したため今でこそ全国的に意味が広がっていますが、ほんの数十年前までは関西でしか意味が通じなかった言葉です。

このようにもともと方言でありながら全国的に意味が広まり使われる機会が増えた言葉は地元民にとって方言であると気づく機会が少なく、関西で生まれ育った人の中には「ちょける」が共通語であると信じている人もたくさんいます。

「ちょける」が指すのは「真面目な態度をとるべき場面でそのような態度をとらず子どもじみたふるまいをすること」です。

ちゃんとしなければいけないという自覚に欠け調子に乗った態度をとった結果が「ちょける」であり、基本的には褒め言葉ではなく常識に欠けた行動を指摘する際に用いられます。

小さな子供が「ちょける」のは許容されますがいい年の大人が場所もわきまえず「ちょける」と眉をひそめられます。

共通語では「ふざける」に当たる言葉ですが「ちょける」には「真面目な空気に耐えられず気恥ずかしさからあえてふさわしくないふるまいをしてしまう」というニュアンスも含まれています。

場の空気が理解できていないわけではなく「そのようなふるまいがふさわしくないことを知っていてあえて子どもじみた態度をとること」「ちょける」と表現します。


「ちょける」の言葉の使い方や使われ方

・『ちょけるのが受けるのは小学校までだ』
・『大事な場面でちょけるのはどこかに逃げる気持ちがあるからだ、と指摘される』
・『ちょけるばかりで肝心なことに一向に触れようとしない態度に批判の声が上がる』
・『結婚式のスピーチでちょけるのはやめた方がいい』

「ちょける」の類語や言いかえ

・いちびる
「いきがってばかにするようにふざけた態度をとること」を意味する言葉です。

非常によく似た意味の言葉ですが「ちょける」が子どもじみた態度を強調するのに対し、こちらは調子に乗っていきがっている様子を強調する際に用いられます。

・おどける
「わざとふざけた態度をとること」を意味する言葉です。

似つかわしくないとわかっていながらもあえてふざけたふるまいをすることを指す言葉であり、そのようなふるまいがどんな結果を招くか計算した上で撮られる行動に対して使われます。

・はじける
「制限やしがらみから外れて自由にふるまうこと」を意味します。

のびのびとした気持ちで大胆な行動に出ることを意味する言葉で思いもよらないふるまい全般に対して使われます。

まとめ

「ちょける」は全国区に広まりつつある関西方言です。

方言は地元の人でないと微妙なニュアンスをつかむのが難しく軽はずみに使うとひんしゅくを買いかねません。

使い場合は正確な意味で使うように注意してください。