「つるつる」と「さらさら」はどちらもなにかの素材の見た目や触り心地をあらわす言葉です。
簡単な言葉ですが、はっきりとした意味の違いを知っているという方はあまり多くないのではないでしょうか。
この記事では「つるつる」と「さらさら」の違いについて、わかりやすく説明していきたいと思います。
「つるつる」の意味とは?
「つるつる」とは、物の表面が非常になめらかなこと、よくすべるということをあらわしている言葉です。
たとえば冬の凍った路面や、拭き掃除をしたあとの廊下などを「つるつる」と表現することが多いです。
また、抵抗がなくはやく進むことをあらわすこともあります。
この場合は、うどんや蕎麦の麺をすする際に「つるつる」であるといいます。
そして、もっとも特徴的なのは、物の表面がなめらかであり、その上つやのあることをあらわしているということです。
氷やスケートリンクなどはつやがあるため、「つるつる」の代名詞ともいえるでしょう。
「さらさら」の意味とは?
「さらさら」とは、物にしめりけやねばりけなどがなく、べとべとしていないことを指します。
たとえばシルクなどの肌触りのよい布や、質のよい髪の毛などを「さらさら」であるとあらわすことが多いです。
また、川の水が流れることや、風が木を優しく揺らすことを「さらさら」とあらわすこともあります。
この場合は実際の触り心地というよりは、見た目が涼しげでべとべととしていなくすっきりとしていることから「さらさら」とあらわされます。
また、物事がつっかえることなく進むことを指すこともありますが、こちらはあまり使われている意味ではないでしょう。
そして、会話の中で使う言葉としては、まったく、少しも、という意味ももっています。
この場合は、何かの物事を「さらさらない」などといった使い方をします。
「つるつる」と「さらさら」の違いについて
「つるつる」と「さらさら」は、ニュアンスの違いはわかっても、どう違うのかはわかりにくい言葉です。
まず、「つるつる」は、物の表面がなめらかですべりやすいことをあらわしています。
冬の凍った路面やスケートリンクを想像すると、「つるつる」とすべりやすいことがわかりやすいでしょう。
そして「つるつる」には、つやがあるという特徴があります。
対する「さらさら」は、しめりけやねばりけがなく、べとべととしていないことを指します。
「さらさら」には、つやはない場合がほとんどで、すべるというよりは素材の材質が触り心地のよいものであるようなことをいいます。
大きな違いは、「つるつる」にはつやがあり、「さらさら」にはつやがないということです。
「つるつる」を使った例文を紹介
・『大雪で車が埋まってしまいそうな路面も怖いが、夜中の凍った路面はつるつるしてすべりやすく、いちばん事故が多そうだと思う。』
「さらさら」を使った例文を紹介
・『あの子は特別かわいいというわけではないが、常に清潔で髪はさらさら、ハンカチも持ち歩いている素晴らしい女性だ。』
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「つるつる」と「さらさら」は、つやがあるかどうかが大きな違いとなっている言葉でした。
簡単だからこそ意味を間違ってしまわないよう、気をつけたい言葉です。