「でっち上げ」とは?意味や使い方、例文や意味を解釈

「でっち上げ」とは?意味と使い方

この記事では、「でっち上げ」の意味を分かりやすく説明していきます。

「でっち上げ」とは?意味

「でっち上げ」とは、「事実ではない嘘偽りを、いかにも事実であるかのように仕立て上げること」「捏造すること」を意味する言葉です。

この「でっち上げ」は、私利私欲や政治的な目的などのために、ある人物や集団を標的にして行われるケースが少なくありません。

虚偽のストーリーを「でっち上げ」て、その人物や集団の社会的な地位を失墜させたり、ひどい場合には、無実の犯人に仕立て上げる等の行為に結びつける目的で行われる事が多いと言えます。

一般的に、エイプリルフールでつかれるような、たわいなく、罪のない嘘は「でっち上げ」とは呼びません。


「でっち上げ」の概要

「でっち上げ」の意味は、前項に記載した通りですが、次にこの一風変わった言葉の語源とは何かを、説明したいと思います。

「でっち上げ」は、漢字表記では「捏ち上げ」と書きます。

この「捏」の漢字は、「捏造」「捏」の漢字そのものです。

「捏造」は現在では、「ねつぞう」と慣用的に読んでいますが、この言葉が生まれた唐時代の中国では、「でつぞう」と読まれていたそうです。

従ってこの「捏」の漢字の読みを「でつ」のまま使い、「捏ち上げ」「ねっちあげ」ではなく「でっちあげ」と読まれていたのです。

ちなみに、「捏」の漢字の意味としては、小麦粉や粘土などを「捏(こ)ねる」という意味があります。

従って、小麦粉や粘土をこねて、形あるものを造り出す事を「捏造」と表現し、それを比喩的に使って、虚偽の事柄を事実のように造り上げることを「捏造」と言うのです。

この「でっち上げ」の言葉の語源として、「丁稚」に纏わる逸話が由来として紹介されている事もありますが、これらはすべて誤りです。


「でっち上げ」の言葉の使い方や使われ方

「でっち上げ」は『あの刑事が成果を上げるために容疑者を誘導して、調書をでっち上げようとしたが、検察がそれが見抜いたので、大事には至らなかった。』や『ネット上の当社に対する悪意ある数々のデマは、競合他社が巧妙に仕組んだでっち上げです。』や『彼の嘘は、多くの人に迷惑をかける事が多い巧妙なもので、でっち上げ級の嘘と言えます。』の様に使われます。

「でっち上げ」の類語や言い換え

「でっち上げ」の類語や言い換えとしては、『捏造』や『意図的な改ざん』や『歪曲』や『すり替え』などが挙げられます。

まとめ

「でっち上げ」とは、「事実ではない嘘偽りを、いかにも事実であるかのように仕立て上げること」「捏造すること」を意味する言葉です。

ある人物や集団を社会的に抹殺したり、貶めたり、ひどい場合には、無実の罪を着せるために捏造されるのが、「でっち上げ」で、エイプリルフールでつかれる様なたわいもなく、罪のない単純な嘘は、「でっち上げ」とは使わないので、この点は注意が必要と言えます。

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