「とりま」とは?意味や使い方を解説

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「とりま」とは?「とりま」の意味

「とりま」とは、「とりあえず、まあ」の略語です。

「とりま」の意味は、「とりあえず、まあ、最初に〜をしよう」「今は難しいことは脇に置いておいて、とりあえず〜をしましょう」ということになります。

「とりあえず」には「差し当たって・今やる事としては」「他のことは後回しにして」という意味のニュアンスがあり、「差し当たって今はまず、〜をやろう」という時に、「とりま」が使われるのです。

「まあ」には、「あまり堅苦しく(難しく)考えずに」「今のところ、まずやるべき事としては」という意味のニュアンスがあります。

「とりま(とりあえず、まあ)」という言葉は、「あまり難しく考えずに(他の事まであれこれ考えずに)、差し当たって今は〜にしておこう」という意味合いを持っているのです。

「とりま、私はコーヒーをお願いします」などの文章で、「とりま」の言葉を使用できます。

「とりま」の語源・由来

「とりま」の語源は、「とりあえず+まあの組み合わせ」によって理解することができます。

「とりま」を構成する「とりあえず」「まあ」はいずれも副詞であり、それぞれ「差し当たって(今のところ)」「あまり難しく考えずに」という意味を持つ副詞として解釈することができます。

「とりま」の由来は、元々はギャルが使っていた「ギャル語」にあると考えられています。

ギャル語の「とりま」が、インターネット上の匿名掲示板や当時人気だったSNSのmixi(ミクシィ)で拡散して若者の間に普及するようになっていったと考えられています。

元々の「とりま」は、「とりま、タバコでも吸うわ」のように副詞として利用されていましたが、その後、「とりま日記」「とりまブログ」のような形で形容詞としても使われるようになっていきました。

「とりま」の言葉の使い方

「とりま」の言葉の使い方は、「とりあえず、まあ、〜をしておきます。

〜をしよう」
「とりあえず、まあ、私は〜で良いです(食べ物・飲み物などを選ぶ状況など)」と言いたい時に使うというものです。

「とりま」は、真剣に物事・活動に取り組もうとしている場合に使う感じの言葉ではなく、「難しく考えずに少し脱力している時」「気楽に物事をとらえている時」「手持ち無沙汰で退屈感が生じている時」に使うことが多くなっています。

例えば、「とりま、今日の学校は早退することにします」「とりま、給料が入れば借金を返します」といったやや脱力感(リラックス感)・いい加減さの感じられる文章において、「とりま」という言葉を使用することができるのです。

「とりま」を使った例文・短文(解釈)

「とりま」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。

「とりま」の例文1

「腹が減っては戦はできぬということで、とりま、ワンコインで食べられるランチでも一緒に食べに行きましょう。」

この例文の「とりま」は、「他のことは後回しにして、とりあえず今はワンコインのランチでも食べに行きましょう」という提案を意味しています。

「腹が減っては戦はできぬ」という陳腐なことわざを引き合いに出しながら、差し当たって、まずランチを食べるという意思表示をしているのです。

「とりま」の例文2

「(カフェの注文にて)とりま、自分は砂糖もミルクも入っていないブラックコーヒーをお願いします。」

この例文の「とりま」は、色々なドリンク(飲み物)の種類・選択肢があるカフェにおいて、「とりあえず自分は最初にブラックコーヒーを頼みます」ということを意味しています。

あれこれどの飲み物にしようかと迷うことなく、「とりあえずブラックコーヒーでよろしく」といったニュアンスがあります。

「とりま」の例文3

「『とりま日記』や『とりまブログ』という脱力感に満ちたブログが流行した時期もありましたが、ブログ更新の意志が薄弱なので長続きはしませんでした。」

この例文の「とりま」は、「名詞を修飾する形容詞としてのとりま」を意味しています。

「とりあえず手持ち無沙汰なので、日記やブログでも書いてみますか」というお気楽なノリやスタンスのブログは、やる気・目的意識が弱めなので長続きすることが少ないのです。

「とりま」の例文4

「一年間も仕事をしていないという状況なのであれば、とりま、今の自分でも何とかできそうなアルバイトでも探してみてはどうですか?」

この「とりま」の例文は、「長い間、仕事をしていないのであれば、とりあえずはそんなに仕事内容が難しくないアルバイトでも探してみたらどうですか」「深刻に考え過ぎずに、とりあえず自分でも無理せずできそうな仕事(バイト)を探せばいいよ」ということを意味しています。