「どういう風の吹き回し」とは?意味や使い方、例文や意味を解釈

「どういう風の吹き回し」とは?意味と使い方

この記事では、「どういう風の吹き回し」の意味を分かりやすく説明していきます。

「どういう風の吹き回し」とは?意味

普段見られないことが起きたのは一体どうしたことか、という意味。


「どういう風の吹き回し」の概要

「どういう風の吹き回し」は、いつもは見られない現象が起きたことを珍しがる言い回しです。

「普段このようなことは起こらないのに、突然起こったのはどうして?一体どのような事情があったのか?」と驚く様子を表します。

「風の吹き回し」は、そのときどきで状況が変化することの例えです。

「どういう」は、状況や理由に対して「どのような」「どうして」と疑問を持つときに使う言葉です。

「風の吹き回し」は風向きが変化することで「風は自然現象なので、常に同じ方向に吹くことはないのだ」と伝える言葉になっています。

「どういう風の吹き回し」を言いかえると「風の吹き方はころころ変わるものだが、今吹いている風は、どうしてそうなったのだ?」と、予測できない風の吹き方に驚くような言い回しになります。

そして、風の吹き方を日常の場面で起こる出来事に例え、誰かが予測しなかった珍しい出来事を起こしたとき「どうしてそのような出来事が起こったのか」と驚き、珍しがる様子を表すようになったのです。


「どういう風の吹き回し」の言葉の使い方や使われ方

「どういう風の吹き回し」は、誰かが起こした行動に対して、驚く、珍しがる、からかうときに使う言葉です。

ある人が普段しない行動をなぜか突然におこなったとき、その様子を不思議がって「どういう風の吹き回し?」と尋ねたり、からかったりします。

一例として、休日いつも昼過ぎまで起きてこない家族がある日早朝に起きてきた場合に、驚いて「ずいぶん早起きだね、休日に朝6時に起きるなんて、どういう風の吹き回し?」と声をかける場面があります。

基本的には、その人が普段はしないような良いおこないをした場合に使うことが多いです。

といっても、良いおこないを心から「ほめる」ということではなく、あきれたりからかったりするニュアンスも若干含んでいます。

「どういう風の吹き回し」の類語や言いかえ

「どういう風の吹き回し」「どういうわけか」「どういった事情があるのか」などに言いかえることが可能です。

例を挙げると「どういう風の吹き回しか、ケチな友人が食事をおごってくれた」という文を「どういうわけか、ケチな友人が食事をおごってくれた」と言い換えても違和感はありません。

意味の近い言葉には、予測していなかったことが思いがけず起こったという意味の「意外」「想定外」「出し抜けに」などが挙げられます。

また、普段しない行動をとることに対しては「柄にもなく」「いつもと違って」「何事か」などが似たニュアンを持っています。

まとめ

「どういう風の吹き回し」は、見ることのない事象が起こったとき、驚く、珍しがるニュアンスで使う言葉です。

日常会話では、いわゆる「ツッコミ」を入れるような声かけになります。

このような慣用句を使うと文章が軽やかになるので、言葉の意味や使い方を理解し上手に取り込んでいくとよいでしょう。

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