方言の中でもどちらかと言うと我々が普段話す標準語にとても近いのが北海道です。
もともとはアイヌの地域でった場所に様々な土地の人間が入植をして現在の北海道が形作られました。
しかし、言葉とは他のグループには分からない様にする為に形を変えていき、それが定着するものですので、北海道にも『方言』が存在します。
例えば、一番有名な北海道弁と言えば『かわいい』という意味をもつ『めんこい』があると思います。
他の東北地方にも存在する表現でもあります。
さて北海道に行くと『どんぱ』という言葉を会話をしたときに使っている場面を聞いたことはありあませんでしょうか。
この記事では、「どんぱ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「どんぱ」とは?の意味
まず、結論から説明しますと、これは『同年代や同学年の人』に対して使う北海道弁です。
若者言葉の『タメ』と同じ意味で使われています。
実はかなり使う人も少なくなっており、学生などの若い世代の人間は『どんぱ』よりも『タメ』を使うことがもっぱら多いとされている死語になりつつある言葉でもあります。
「どんぱ」の概要
語源については様々な説があり、実はどれもこれだという確証や記録は存在していません。
ただ、『どんぱ』は『同輩』(どうはい)が寒い地域でだんだんと訛っていき、『い』が抜けて、『は』を相手に聞きやすくする為に半濁音の『ぱ』にしたという説もあります。
その他には誰かを親しみを込める時に『〇〇どん』、例えば西郷隆盛なら『西郷どん』などと言う風習が転じて『どんぱ』になったという説もあります。
これ以外にも様々な説が存在しており、正直どれが正しいのかは不明です。
「どんぱ」の言葉の使い方や使われ方
『タメ』という言葉と全く同じ使われ方をしますので、初対面の時や合コンなどで年齢が同じだった時に『え!どんぱですね!』という使われ方をするのが一番多いです。
しかしながら最近では『どんぱ』という言葉をどさん子の間でも使うと意味が分からず聞き返されたり、『古い』という顔をされたりと死語になりつつある寂しい言葉です。
しかし、30代後半以降の方にはどこか懐かしい故郷を思い出させる言葉で、別の地方でこの言葉を聞くととても距離が縮まる気がするといいます。
「どんぱ」を使った例文
・『うそ!田邊さんは私とどんぱなんですね!これはどってんした!』
(どってんこく=びっくりする)
・『佐竹さんと市川さんはどんぱなのか意気投合してひっついちゃったよ。』
(ひっつく=くっつく、つき合う)
・『いくらどんぱでもそれはわやだっぺ。』
『ごめんな。』
(わや=無理やウケるなど様々な状況に使える便利な北海道弁です。)
まとめ
如何でしたでしょうか。
イントネーションは多少違いはあるものの、言葉そのものは比較的標準語に近い北海道弁ですが、しっかりと地方に根差した表現のしかたがあります。
今回は死語に近い『どんぱ』でしたが、まだまだオジサン世代には使われている言葉でもありますので、北海道出身の方などのお知り合いがいらっしゃったら是非使い方を詳しく聞いてみて下さい。
きっと喜んで説明をして下さるはずです。