「なしのつぶて」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「なしのつぶて」とは?意味と使い方

この記事では、「なしのつぶて」の意味を分かりやすく説明していきます。

「なしのつぶて」とは?意味

「なしのつぶて」とは、相手に連絡したというのに、まったく返事を返さないことを意味しており、電話しても返事はしないは、メールを送っても返信がない状態のことを言い表します。

まるっきり相手からの音沙汰がないとき、投げた梨の礫(つぶて)は自分の元へと戻ってこないことから「無し」と語呂を合わせて、言い表した言葉になります。

相手からの返信がない理由には、友達とは思っていない、関わりたくないと思っているから返信してこないことが多く、嫌っている状態であると分かるのです。


「なしのつぶて」の概要

連絡したのに、反応がないときに使われる「なしのつぶて」「梨の礫」と書き、どうして返事がこないのか疑問に感じる気持ちを表す言葉で、「つぶて」「投げた小石」を表し、投げたものは二度と戻ってこないという意味として使われています。

こちらとしては手紙を送ったので返事が欲しいと思っているのに、向こうはまったく返信する気持ちはなく、最初から相手にはしません。

しかし、「返信するのは常識」と思う人は絶対に返事がくると思っていますので、いつまでも返信を待っているのが気の毒なわけです。


「なしのつぶて」の言葉の使い方や使われ方

どうしているか気になって電話しましたが、つながらないので留守電に「お返事待ってます」と吹き込んだのに、いつまでたっても返事がないとき「なしのつぶてでがっかり」と自分の気持ちを表すときに使います。

手紙を何度送っても返信がないときも「なしのつぶてなんだ」と落ち込んだ気持ちを表現できますし、困っている気持ちを表すときにどうしたらいいのか悩んでいる様子を人に伝えるときに使われています。

類義語には「梨も礫も打たぬ」があり、まるっきり音沙汰もなく、相手がどこに住み、どのような仕事をしているのかさえ分からない状況であるので困り果てた人の気持ちを表す言葉です。

「なしのつぶて」を使った例文

・元彼と復縁したいと思った私は手紙を何度も出したがまったく「なしのつぶて」で悲しい。

・遠くに住む息子に電話しているのだがまったく「なしのつぶて」で心配だ。

・欠陥住宅であったため家を建てた工務店に問い合わせているが「なしのつぶて」で困った。

別れた彼氏とやり直したいと思い、手紙で「また付き合ってほしい」と自分の気持ちを伝えたというのに、返事がないので悲しくなってしまう気持ちを表せます。

遠くに住む子供の安否を知りたいと連絡しているというのに、まったく応答がないと困った気持ちを表し、欠陥や不良品があればサポートセンターに問い合わせて相談しますが、返事がまったくない状態で悩むさまを伝えられる言葉です。

まとめ

こちらから連絡してもまったく返事がないときどうしてだろうと人は思いますが、いがいと自分にも嫌われる原因があります。

「なしのつぶて」だなと感じたときは今の行動や言動をよく見て、どこか嫌われるようなことはしていないか考えてみることが必要です。

また、「なしのつぶて」になってしまう原因には長らく交流していないか、相手に気持ちが届いていないことも多いので、その状態を改善すればすぐに返事が返ってくるようになるでしょう。

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